先日、星田妙見宮を訪れました。その神社で目にしたのが「妙見信仰の伝来」というタイトルの、まるで絵本のように描かれた立て看板でした。色彩豊かなイラストと共に、妙見信仰がどのようにして日本に伝わったのかが優しく説明されており、非常に興味深いものでした。
看板には、以下のような内容が記されていました。
妙見信仰の伝来
我が国の推古三年に百済国の聖明王の第三子 琳聖太子(りんしょうたいし)は夢の中で、「東海の国(日本)観世音菩薩の化身たる皇子、聖徳太子あり。王法を改め国家を治めとする。吾が即ち北辰なり。」というお告げを受ける。琳聖太子はこのお告げにより、わが国に渡らんとする。
まず、推古天皇の時代、百済国の聖明王の第三子である琳聖太子(りんしょうたいし)が、夢の中で「東海の国(日本)に観世音菩薩の化身たる皇子、聖徳太子がいる。王法を改め国家を治めるべし。そして私は北辰(北極星)である」というお告げを受けるのです。この夢をきっかけに、琳聖太子は日本へ渡る決心をします。
同年わが国に大星降臨し、その坐のもとに、「吾北辰なり、今より三年後に、百済国の聖明王の第三子が来たれる」とのお告げがなされる。
推古五年 琳聖太子はわが国に渡られ、この時、北斗七星剣とともに、憲法十七条制定の過程の基となる妙見信仰の和の心と、太上神仙鎮宅七十二霊符を伝来されたという。
同じ年、日本では大きな星が降臨し、その場所で「私は北辰である。今から三年後に、百済国の聖明王の第三子が来る」というお告げがあったといいます。そして、推古五年に琳聖太子が実際に日本に到着しました。この際、彼は北斗七星の剣と共に、憲法十七条を制定するための基礎となる「妙見信仰の和の心」や「太上神仙鎮宅七十二霊符」を日本にもたらしたのです。
琳聖太子は聖徳太子とお会いするために秦河勝の案内のもと、難波にのぼられ、難波の生玉の宮にお入りになり、そこを居宅とし、推古五年四月 聖徳太子と会見され、聖徳太子がなされようとする日本の政治・宗教の基礎固めのお仕事に助言をなされる。
琳聖太子は、聖徳太子に会うために、秦河勝(はたのかわかつ)の案内で難波(現在の大阪)に向かい、そこで聖徳太子と会見します。この会見では、日本の政治や宗教の基盤を固めるための重要な助言が行われたと伝えられています。
来朝の挨拶をなされた後、わが国で初めての北辰星供を盛大になされる。その後延暦四年(七八五5)に桓武天皇は、都の南郊、当地、交野が原に郊祀壇を設け、北神祭祀によるわが国で初めての天神の祀りをされる。
さらに、琳聖太子は日本で初めて「北辰星供」という儀式を盛大に行いました。その後、延暦四年(785年)には桓武天皇が交野が原(現在の交野市)に郊祀壇を設け、北神祭祀による日本初の天神の祀りが行われたとされています。
聖徳太子が制定十七条の憲法には、琳聖太子によって伝来された妙見信仰の心、調和の心が生かされている。
妙見信仰の教えは、まさに森羅万象の調和の心であった。
そして、聖徳太子が制定したとされる十七条憲法には、琳聖太子から伝えられた妙見信仰の「調和の心」が生かされているといいます。妙見信仰の教えは、まさに森羅万象の調和を大切にする心を示しているのです。
この看板を通じて、私は聖徳太子が制定したとされる十七条憲法や、日本の宗教・政治の基盤づくりにおいて、琳聖太子がどれほど重要な役割を果たしたのかを知ることができました。また、その背景には妙見信仰という深い教えが存在していたことにも気づかされました。
星田妙見宮を訪れた際には、ぜひこの絵本のような立て看板に目を留めてください。日本の歴史と信仰がどのようにつながっているのか、優しい絵とともに感じ取ることができると思います。
投稿者プロフィール
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ランチェスター顧客維持戦略「内勤営業育成講座」講師
インサイド営業・内勤営業育成コンサルタント
脳科学のプログラム「メンタルラボ」認定講師
自己成長のプログラム「宝物ファイル」認定講師
出身:島根県安来市、高校時代バレーボールで国体出場
趣味:古い街並み巡り♪
大阪商工会議所各支部、組合•団体、企業にてパソコン講座の講師を5年経験。
コンテンツ制作を担当したHPがNCネットワークのHPコンテストで最優秀賞を受賞。
2018年より内勤者がお客様づくりの仕組みをつくり営業を支援する「内勤営業育成講座:全10回講座」を企画開講し現在も継続中。
高槻商工会議所様、大阪産業創造館様、大阪労働協会 osakaしごとフィールド様、一般社団法人 住生活リフォーム推進協会(HORP)様にて研修を担当
内勤営業育成コンサルタント 藤原 紀子
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