今回は「経営戦略を展開する上での第一歩、他社との違いを見つける具体的な取材内容」をテーマにお伝えしていきます。
目次
キーワードを具体的に掘り下げる
今回は、更に取材内容を具体的に掘り下げていくやり方についてお話いたします。
顧客への取材を実りあるものにするためのポイントは、会話の中で出た「地元」、「実績」、「信頼」といったキーワードを具体的に掘り下げることです。
「顧客にとっての地元とはどのあたりなのか」
「どんなことを実績として、とらえてくれているのか」
「信頼とはどんなことを指しているのか」
と、曖昧な言葉を具体的にしていきます。
意識して「それってどういうことですか」というツッコミを行うのです。
そうは言っても顧客のほうも、そこまで明確に答えを持っていなかったりするので、そんなときは採点法でこう質問してみましょう。
取材の第一の目的は、自社の価値、強みの発見です。
こういう人がお客さまに来てほしいと特定していかないと、その人たちに選んでもらえるポイントが見つけ出せません。
顧客への取材を通して
「2世帯同居のプランで評価されているのか」
「若い人より50代以上の人へのケアが有効だな」
など今後、打ち出していくべき切り口を探っていきましょう。
それこそが経営戦略の第一歩です。
私のいう「戦略」とは、「戦いを略すること」。
わざわざ他社とぶつかることはない。
他社と比べて差別化をはかるのではなく、他社との「違い」を見つけること。
「違い」を意識して、特化、強化していけば、生き残る道が自ずと切り開けるはずです。
そのためにも重要なのは取材の後です。
聞いてきた内容をあらためて紙の上に箇条書きやメモとして、書き出してみましょう。
あらためてキーワードを目にすることで、今までの思い込みとのズレが確認できます。
取材時にはボイスレコーダーなどで録音させてもらうといいですね。
投稿者プロフィール
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1962年 大阪生まれ。1位づくり戦略コンサルタント。
中小企業に従事した自らの体験を踏まえ、コンサルタントとしてこれまで1300社以上の指導実績を持つ。
また豊富な現場経験から生み出された1位づくり戦略をはじめ多彩なテーマで年間100回以上のセミナーを行い、実践的かつ即効性がある好評を博している。
自ら主催する経営塾「あきない道場」には、全国からたくさんの経営者が参加。その理論を実践し短期間に多くの成功事例を生み出している。
著書には、『小さな会社★採用のルール』をはじめ、『「あなたのところから買いたい」とお客に言われる小さな会社』、『小さな会社☆No.1のルール』、『小さな会社☆集客のルール』、『スゴい仕掛け』など、いずれもAmazonカテゴリーで1位を獲得している。