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広報アドバイザー 永野一美のブログ

広報アドバイザー 永野 一美

感性論哲学の世界を紐解く芳村思風先生の講演会レポート

家族経営専門の広報アドバイザーNNA株式会社の永野一美です。

2024年11月29日、名古屋にある伝承館にて開催された芳村思風先生の感性論哲学講演会に参加しました。この日は、芳村思風先生が提唱する「感性論哲学」の世界観を肌で感じる特別な時間となりました。先生の言葉一つひとつが生き方や命について深く考えさせられるひとときでした。

人間の使命とは何か?

「人間にとっての緊急課題は、美しい人間性に進化発展させること」と先生は強調されます。そのためには使命を新たに探すのではなく、目の前にある仕事を全力で果たすことが使命そのものだと説かれました。使命は特別なものではなく、日常の中に見出されるものであるという考え方は、仕事をより意味深いものにしてくれるように思いました。

死をどう捉えるか:死は生き方の一つ

特に印象的だったのは、「死」に対する先生の考え方です。「死ぬ」という行為には強い意志が含まれ、動物が単に時間に殺されるのとは異なる、人間特有の文化的な意味があると述べられました。さらに、「死とは生き方の一つ」であり、「鮮やかに悔いなく死ぬことも生き方の一部」だという言葉が胸に響きました。

たとえば、切腹という行為は単なる死ではなく、生き方そのものを象徴しているとされます。これにより、「死の文化」という独自の価値観を築く重要性を私たちに問いかけました。死を恐れるのではなく、むしろ自分の生き方を全うすることで、死を受け入れる準備ができると先生は言います。

命とは手段であり、感性によって活かされるもの

芳村思風先生は、「命は最も大切なものではない。ただ生きているだけでは退屈だ」との考えを示されました。一見ショッキングな表現に思えますが、ここで語られているのは、命そのものよりも「何のために生きるのか」という目的の重要性です。命は手段であり、感性によって初めて生き生きとしたものになると強調されました。

また、「希望や理想は今を生きる力を与えてくれる」という言葉が印象に残りました。命に目的を与え、使命や理想を持つことで、私たちは命そのものに価値を見いだせるのです。この言葉は、忙しさに追われる日常でつい目的を見失いがちな現代人にとって、大きな指針となるものでした。

過去を救い、未来を創る生き方

先生は、命には「宿業」が含まれていると話されました。宿業とは先祖から受け継がれた遺伝子の影響であり、私たちの生き方が先祖の苦しい魂を救うことにもつながるという考え方です。例えば、人の役に立つことで、自分の中にある悪業が消え、先祖の因果をも超えて過去を変えられると語られました。

この教えは、私たちがただ今を生きるだけではなく、自分の行動が過去にも未来にも影響を与えるという壮大な視点を与えてくれます。そして、未来の子孫にも良い影響を与える生き方を意識することで、人生がより意味深いものになると感じました。

まとめ:生き方を考える時間

「人生に死は存在しない。生き方しかない」という芳村思風先生の言葉は、私たちに深い問いかけを投げかけます。この講演を通じて、命や生き方について新たな視点を得ることができました。自分の一歩一歩が過去を救い、未来を創るのだというメッセージは、日常の選択により深い意義をもたらしてくれます。

芳村先生は大病を乗り越えられました。そのため、先生の言葉には生と死を見つめてきた深い洞察と重みがありました。

今回、沖縄にある経営の学校日本人事さんの感性論哲学研究会に参加させていただいたおかげで、芳村思風先生の哲学を間近で学ぶ貴重な機会を得ることができました。この学びを自身の生き方に活かし、さらなる成長を目指していきたいと思います。ありがとうございました。

投稿者プロフィール

永野一美
永野一美
メンタルラボ認定講師
自己効力感を高める宝物ファイル認定講師
メルカリアンバサダー
東京都外国人おもてなしボランティア
児童養護支援協会ポーラスター認定ボランティア 


出身:大阪府大阪市
趣味:上手くなりたいゴルフ・山登り

従業員30人以下の中小企業へ広報のアドバイスや支援を行う。
お客さまには、住宅会社・工務店・製造業が多い。
広報アドバイザー 永野一美
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