神戸に本社を持つイスズベーカリーさんの取り組みを紹介します。
イスズベーカリーさんは、創業は昭和21年、従業員144名、地元神戸のセントラル工場と、三宮・元町の店舗を含め4店舗で、毎日200種類近くの商品を製造販売し、地域密着で長く愛され続けているパン屋さんです。
イスズベーカリー代表の井筒さんは、「もっと地域を活性化したい」「もっと地域の人たちを喜ばせたい」「同じ思いで地域活動に取り組んでいる人と 協力していきたい!」という強い気持ちで商売に取り組まれています。
そこで誕生したのがこの企画です。
人気バンド「BIGMAMA」とのコラボレーションパンです。
井筒さんは、バンドのバイオリニスト東出さんが神戸出身と知り、ダイレクトメッセージで提案したのだと言います。
「パンを通じて神戸をより盛り上げたい!」
その気持ちを伝えたところ、コラボパンが実現しました。
井筒さんは「BIGMAMA」のアルバムの歌詞からネーミングを考えました。
「怒らせたらダメだよ。Chocolate ghost」や「猫とハートとBIGMAMA割れクッキー」など、とてもユニークです。
ファンも大喜びです。
3月25日神戸harborstudioのコンサート会場の入り口に販売ブースを設けました。
開演前に多くのファンが集まり、コラボの詰め合わせのパンは即完売です。
その後、パンを購入したファンからはSNSに多数の写真が投稿されるなど、話題性が高まりました。
代表の井筒さんは、「クッキーを割って販売したのは初めてでした。これまでの常識が常識でなくなる良い機会をいただきました。ファンの方々にはとても喜んで頂けたようで、私も嬉しくなりました。」と笑顔でいいました。
結果的にコラボ企画は、これまでに縁の無かった客層の方々に認知して頂く機会ができ、またコラボしたモノ同士の価値を高めることとなりました。
地元を盛り上げよう!
地域をより元気にしよう!
このような取り組みは、事業に新たな可能性を見出してくれています。
その後もイスズベーカリーさんは、地元の生田警察署とコラボした信号に模したパン「守ろう!信号パン」なども話題性を集め地元のファンを増やしています。
競争激化するベーカリー業界。
イスズベーカリーさんのつくりだした商品とストーリーが多くの人の共感を集めています。
地域を良くしたいという思いが、差別化となり市場での存在感を高めています。
これからも、イスズベーカリーさんは、地域やお客さまの期待に応える新しい商品開発に注力し続け、業界のリーディングカンパニーとしての地位を確立していくことでしょう。
今一度、「何のために商売しているのか?」考えて行動するあり方が重要だと感じました。
投稿者プロフィール
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1962年 大阪生まれ。1位づくり戦略コンサルタント。
中小企業に従事した自らの体験を踏まえ、コンサルタントとしてこれまで1300社以上の指導実績を持つ。
また豊富な現場経験から生み出された1位づくり戦略をはじめ多彩なテーマで年間100回以上のセミナーを行い、実践的かつ即効性がある好評を博している。
自ら主催する経営塾「あきない道場」には、全国からたくさんの経営者が参加。その理論を実践し短期間に多くの成功事例を生み出している。
著書には、『小さな会社★採用のルール』をはじめ、『「あなたのところから買いたい」とお客に言われる小さな会社』、『小さな会社☆No.1のルール』、『小さな会社☆集客のルール』、『スゴい仕掛け』など、いずれもAmazonカテゴリーで1位を獲得している。
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