今回は「小さな工務店の経営者が成功するための独自性、価値提供、お客さまに選ばれる方法」をテーマにお伝えしていきます。

目次
「受注できない」は「選ばれていない」ということ
「契約が取れない」「売上が上がらない」というのは、自分本位の見方です。
顧客にしてみれば、「選んでいない」ということ。
「受注できない」というのは「選ばれていない」ということなのです。
選ばれること
まず、顧客に選ばれて、そこから先の対応で気に入られ、最終的な決め手を与えることができて、初めて契約に結びつけることができます。
そうしたプロセスをきっちり押さえていく必要があるのですが、その入り口である「選ばれる」ことを意識していないビルダー様が非常に多いように思えてなりません。
自分の価値にあった一番のもの
人が何かを選ぶときには、必ず何らかの決め手があります。
住宅のように高価で大事なものであればあるほど、決め手は明確に求められます。
自分の価値観に合った「一番のもの」しか選ばれないのです。
例えばノートパソコン。
私は出張時の移動中も仕事をしたいので、バッテリーが長持ちする製品を選んでいます。
いくらデザインが優れていても、価格が安くても、すぐに充電しないといけないような製品では意味がないので、決して選ぶことはありません。
住宅でも同じことです。
地場のビルダー様が建てる住宅にも、評価される点がいくつもあるはず。
価値があるはずなんです。
しかし、顧客にとって自社にどのような価値があるのか、気がついていない。
大手にない自社の価値とは何か。
これを意識するだけで、ずいぶん違ってくるはずです。
これに気づかないとどうなるか。

価格競争に巻き込まれます。
そして値引きに走ります。

そうなると利益を確保できないばかりか、既存の顧客をサポート、ケアすることもできなくなる。
自ら会社の価値をおとしめることになってしまいます。
先ほどのノートパソコンの例に戻ります。
お客さまは、自社の価値(= 選ぶ理由)に合った一番 を探しています。
あなたがお客さまの立場で考えたとき、答えはシンプルに見えてきます。
あなたは、どのような価値を求めているお客さまに選ばれたいですか?
ただし、どの業界にも必ず競走相手がいます。
そして、選ぶのはお客さまです。
さあ、あなたの会社がお客さまに選ばれる「価値(理由)」は何でしょうか。
5つリストアップしてみてください。
競争相手と比べてどのような違いがあるのか、具体的に記載して下さい。
社内で出し合ってみると良いでしょう。

投稿者プロフィール

-
1962年 大阪生まれ。1位づくり戦略コンサルタント。
1300社以上の指導実績をもつ。「下請け脱却戦略」をはじめ多彩なテーマで年間200回以上のセミナーを行っている。自ら主催する経営塾「あきない実践道場」には全国から経営者が集い、多くの成功事例を生み出している。
ともいきの精神
今、時代に求められている考え方は、仏教で言うところの〝ともいき(共生)の精神〟ではないかと私は思っています。
自分のための生き方ではなく、自分の生き方が人に感銘を与え、人に幸せをもたらせる、このような自他共に生きるともいき(共生) の心をいまの時代、再認識しなければならないように強く感じています。
人はひとりでは生きていけません。
人は誰かと出会い、そして繋がり、必ず人との関わりの中で生きています。
私たちNNA は、大きく変わっていく時代の先を見据え、お客さま・社会・そして我々自身のミッションテーマとして、〝ともいき(共生)〟を掲げ、我々独自の価値観による輪を広げていきたいと考えています。
1位づくり戦略コンサルタント 佐藤元相について