プロフィール
東洋バレル技研株式会社 代表取締役 別所長政様
1977年創業
品質が求められる精密・輸送機の金属部品、アルミ・鉄・ステンレス・真鍮のバリ取り、酸化被膜除去、光沢仕上げに特化したバレル研磨加工を得意とする製造業です。
目次
あきない実践道場受講前は、どのような課題を抱えていたのでしょうか?
私は26歳の時に父から事業を継いだ2代目です。
事業を継承する中で、これまで依存してきた下請け経営から脱却し、独自の営業戦略を確立する必要に迫られていました。しかし、何を優先し、どのように進めていけばよいのかわからず、具体的な取り組みに欠けていたことが課題でした。
特に、地域に密着しつつ自社の強みをどのように伝え、差別化を図るかという点で、手詰まり感がありました。
また、社員全体を巻き込んだ体制づくりの必要性を感じ、経営改善の新たな一手を模索していました。
あきない実践道場受講の決め手は、なんでしょうか?
大阪産業創造館の1階で佐藤先生の小さな町工場の1位づくり営業戦略塾のポスターが目に留まりました。「小さな町工場というフレーズを見て、私のこと!」と思い、社員と一緒に参加しました。
当初ランチェスター戦略は、地元の工務店さんや電気屋さんに適用されると考えていました。しかし学ぶにつれて、「ランチェスター戦略」を活用した営業方法は、日々の業務に直接活かせる実践的な内容で、成果が期待できると確信しました。
また研修は、裏打ちされた理論と成功事例に基づく内容で、新たな視点を得られる可能性を感じました。より深く学びたいと思い、あきない実践道場へ参加を決めました。
あきない実践道場を受講してみて、最も良かったことは何ですか?
あきない実践道場で学んだ「ランチェスター弱者の5大戦略」は、当初抱えていた課題を解決する大きな指針となりました。自社の価値を理解してくれる客層を特定する「客層・業界戦略」から、利益が出る地域を絞る「地域戦略」、そして営業のやり方や既存客との関係を維持する「顧客維持戦略」まで、具体的な戦略を明確にするフレームワークが私にとって最大の学びでした。
中でもまず取り組んだのは「地域戦略」と「顧客維持戦略」です。
講師の佐藤先生から「やってはいけない3原則」(何でもやります、どこにでも行きます、安くやります)を聞き、これまでを振り返りました。
東京、横浜、大阪、九州と多地域で展示会を開いていましたが、利益が出る地域や顧客への対応を考えた結果、大阪以外の展示会をやめ、大阪南東エリアに地域を絞ることにしました。この決断により、顧客訪問が頻繁に行えるようになり、既存客との信頼関係が強化され、継続取引につながりました。
また戦略が明確になったことで、やるべき枝葉や戦術もはっきりしました。
まず取り組んだのは、顧客維持戦略のハガキです。
佐藤先生に「お客様を無関心にすることは、いじめと同じ」と教わり、自分が関心を持てていなかったことに気づきました。それ以降、取引先や社員、関係者への感謝をはがきで伝えるようにしたところ、信頼関係が一層深まったと感じています。
これまでたくさんのセミナーや勉強会に参加してきましたが、あきない実践道場は即実践できて成果につながる研修でした。これまでで私が最も腑に落ちて実践してみよう!と思えました。すぐに実践でき、成果に直結する内容が多く、自社に大きな変化をもたらしてくれた研修でした。これからも学んだことをさらに深め、自社の成長に生かしていきます。
会社の未来は、どのようにお考えですか?
今後は、社員や会社の個性を活かす経営に取り組みたいたいと考えています。
弱みを補うには、時間と資金が必要になります。強みを伸ばしてお客様に喜んで頂くことほど嬉しいことはないです。そこで、1番を目指していきます。