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佐藤元相のオフィシャルブログ

1位づくり戦略コンサルタント 佐藤 元相

人間力とは解釈力である|経営者同士の対話が教えてくれた人生の本質

同じ出来事が起きても、前向きに歩き出す人がいます。

一方で、その出来事に心を奪われ、前へ進めなくなる人もいます。

その違いは、能力でしょうか。

環境でしょうか。

私は違うと思います。

その出来事を、どう解釈するか。

その違いではないでしょうか。

2026年7月2日、あきない特訓道場第14期を開催しました。

今回のテーマは、

「人間力とは、解釈力である。」

あきない特訓道場では、毎回、芳村思風先生の『思風語録』を輪読しています。

その言葉を読んで終わるのではなく、

「自分はどう感じたのか。」

「経営の現場ではどう生かせるのか。」

「人生に置き換えると、どんな意味があるのか。」

8名の経営者が、それぞれの体験をもとに率直に語り合います。

私がこの時間を大切にしている理由があります。

それは、人間は誰もが不完全な存在だからです。

だから、自分の考えだけが正しいと主張するのではなく、相手の考えを一度受け入れてみる。

すると、自分一人では気づかなかった新しい視点や、新しい解釈に出会うことがあります。

私は、その積み重ねこそが人間性の進化だと思っています。

今回も、一人の経営者の言葉が、私自身の人生を振り返るきっかけになりました。

「人は、過去の記憶が判断の根幹になっている」

一人の経営者が、静かにこう話されました。

「人は、過去の記憶が判断の根幹になっていると思います。」

その言葉を聞いた瞬間、私は幼い頃の母の姿を思い出しました。

私が幼い頃、父が病気になり、家族にとって本当に大変な時期がありました。

生活も決して楽ではありませんでした。

それでも母は、いつも笑顔でした。

そして、私によくこう言っていました。

「笑顔でいたら、絶対に状況は良くなる。」

当時は、その言葉の意味を深く理解していたわけではありません。

しかし今振り返ると、母の生き方そのものが、私の人生の土台をつくってくれたのだと思います。

苦しい時ほど笑顔を忘れない。

できないことを嘆くのではなく、できることを考える。

その姿を見て育ったことが、今の私の経営にも大きな影響を与えています。

あの時の母の姿は、私の中で「記憶」となり、いつしか「解釈」へと変わっていました。

人生は解釈力で決まる

今回学んだ思風語録には、このような言葉があります。

出来事には、プラスもマイナスもない。

起こった出来事という事実は変えられない。

しかし、その意味は解釈の仕方によって、どのようにも変えることができる。

さらに、

人生は解釈力で決まる。

「あんなことがあったからこそ」

と思えたとき、未来だけでなく、過去も変わる。

この言葉をもとに対話が進みました。

ある経営者は、

「人生は解釈力だと思います。」

と話されました。

困難な出来事があっても、

「あの経験があったから今の自分がある。」

そう意味づけることで、自分だけでなく、周りの人にも前向きな言葉を掛けられるようになったという体験でした。

また、こんな意見もありました。

「解釈とは、単にプラス思考になることではない。」

事実を冷静に受け止める。

その上で、その出来事を未来へどうつなげるのか。

その意味をどう見いだすのか。

そこに人間力があるのではないか。

私は、この対話を聞きながら、一つひとつの言葉が胸に響いていました。

私自身も試された出来事がありました

2020年。

新型コロナウイルスの感染拡大によって、予定していた講演や研修が次々と延期になりました。

先が見えない状況でした。

もちろん、不安もありました。

しかし、その時、私が考えたことは、

「仕事がなくなった。」

ではありませんでした。

「今、自分たちにできることは何だろう。」

ということでした。

そこで、社員教育を強化し、オンラインを活用したお客さま支援に取り組みました。

あの時は必死でした。

しかし今振り返ると、あの出来事があったからこそ、新しい学び方が生まれ、お客さまとの新しい関わり方も生まれました。

もし、あの時、

「なぜこんなことになったのか。」

と嘆いていたら、今はなかったかもしれません。

まさに、

「あんなことがあったからこそ、今がある。」

そう思える出来事になっています。

窮地に立った時、人は何を見て、何を信じ、何を選ぶのか。

その時こそ、その人の解釈力が試されるのだと思います。

私がたどり着いた一つの答え

今回の対話を通して、私は改めて自分の考えを整理することができました。

過去は事実です。

過去に起きた出来事は変えることができません。

未来はイメージです。

未来は、自分がどんな人生を描くかによって変わっていきます。

そして、

今は、事実に解釈を与える時間です。

同じ出来事でも、

「なぜ自分だけが。」

と考えることもできます。

一方で、

「この出来事には、どんな意味があるのだろう。」

と問い直すこともできます。

その意味を決めるのが、解釈です。

では、その解釈は何を基準にすればよいのでしょうか。

私は、その判断基準は天命だと考えています。

私は20歳のころから、自分の人生の目的とは何か、

自分に与えられた役割とは何かを問い続けてきました。

その中でたどり着いた答えがあります。

解釈とは、自らの天命に寄り添うこと。

目先の損得や感情ではなく、

自分は何のために生きているのか。

誰のお役に立つために、この仕事をしているのか。

人生の目的は何なのか。

その問いに照らして出来事を見つめると、解釈は変わります。

解釈が変われば、判断が変わります。

判断が変われば、行動が変わります。

そして、人生も変わっていくのだと思います。

まとめ

ランチェスター戦略では、「どこで一位になるのか」を考えます。

しかし、その戦略を考え、実行するのは経営者です。

だから私は、戦略を学ぶこと以上に、人間性を磨くことが大切だと考えています。

人間力とは、知識の量ではありません。

出来事をどう受け止め、どんな意味を見いだし、未来へどうつなげるかという解釈力です。

そして、その解釈の判断基準は、自らの天命です。

私はこれからも、母から教わった

「笑顔でいたら、絶対に状況は良くなる。」

という言葉を胸に歩み続けたいと思います。

過去は事実。

未来はイメージ。

今は、事実に意味を与える時間。

解釈とは、自らの天命に寄り添うこと。

あなたへの問い

あなたの人生の目的は何ですか。

人生の目的が明確になれば、出来事の見え方は変わります。

解釈が変われば、判断が変わります。

判断が変われば、行動が変わります。

その積み重ねが、あなたらしい人生をつくっていくのではないでしょうか。

※本記事は、2026年7月2日に開催した「あきない特訓道場第14期」における「人間力とは解釈力である」をテーマとした経営者同士の対話をもとに執筆しています。

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投稿者プロフィール

佐藤元相
佐藤元相
1962年 大阪生まれ。1位づくり戦略コンサルタント。
立志立命式代表世話人。
中小企業に従事した自らの体験を踏まえ、コンサルタントとしてこれまで1300社以上の指導実績を持つ。
また豊富な現場経験から生み出された1位づくり戦略をはじめ多彩なテーマで年間100回以上のセミナーを行い、実践的かつ即効性がある好評を博している。
自ら主催する経営塾「あきない道場」には、全国からたくさんの経営者が参加。その理論を実践し短期間に多くの成功事例を生み出している。

著書には、『小さな会社★採用のルール』をはじめ、『「あなたのところから買いたい」とお客に言われる小さな会社』、『小さな会社☆No.1のルール』、『小さな会社☆集客のルール』、『スゴい仕掛け』など、いずれもAmazonカテゴリーで1位を獲得している。
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