
商売をする以上、利益は必要です。
社員を守り、家族を守り、会社を成長させるためにもお金は欠かせません。
ですから「稼ぎたい」と思うこと自体は悪いことではありません。
しかし、長年多くの経営者を見てきて、私はある現実に気づきました。
「お金を稼ぎたい」と強く言っている人が、必ずしも稼げているわけではない、ということです。
目次
稼ぎたい人が稼げない理由
「俺は稼ぎたいんや」「成功したいんや」
そう言っている人に、果たしてどれだけの人が協力してくれるでしょうか。
商売は一人ではできません。
お客様、社員、取引先、仲間。多くの人との信頼関係の上に成り立っています。
それなのに、「自分が儲けたい」という思いが前面に出てしまうと、人は離れていきます。
自分中心の発想では、大きな流れは生まれません。
これは37年間、経営の現場で見続けてきた事実です。
稼げている社長に共通するもの
では、本当に稼ぎ続けている社長は何が違うのか。
答えはシンプルです。人柄です。
この人と仕事がしたい。
この人を応援したい。
この人のために力を貸したい。
そう思われる人のところに、人が集まり、結果としてお金が集まります。
稼ごうとしているからお金が集まるのではありません。
人として信頼されているから、お金が集まるのです。
誠実さ、約束を守る姿勢、相手の立場に立って考える力。
そして何より「人の役に立ちたい」という思い。
これが根っこにある人は、最終的に必ず強くなります。
経営のスタートは「人格を磨くこと」
だから私は、これから経営を学ぶ人に言います。
まずはノウハウよりも、人格を磨きなさい、と。
人格を磨くとは何か。
それは、自分の未熟さを知り、他人から学び、素直に吸収することです。
私は朝6時半からの勉強会に参加しています。そこでは成功自慢はほとんどありません。むしろ、大きな失敗や苦い経験を語り合います。
その話を聞きながら、「自分ならどうするか」「自分はまだまだやな」と振り返る。
これが本当の意味での大人の勉強だと思っています。
良い人との出会いが自分を変える
朝早くから集まる人たちは、
「自分だけが儲かればいい」という人ではありません。
社員を幸せにしたい。
社会の役に立ちたい。
もっと良い経営者になりたい。
そういう志を持った人たちです。
そういう人たちと時間を共にしていると、自然と気づきが生まれます。
「自分はまだ小さいな」
「こんな考え方があるのか」
「こんな生き方をしたい」
この気づきの積み重ねが、人格を磨いてくれます。
そして人格が磨かれていくと、不思議なことに「この人なら大丈夫」と言われるようになります。
選ばれる人になるのです。
順番を間違えないこと
経営で一番大事なのは、順番です。
稼ぐから人格がついてくるのではありません。
人格を磨くから、結果として稼げるのです。
若い人ほど焦ります。早く結果を出したい、早く成功したいと思います。
その気持ちはよく分かります。
ですが、若い間こそ自分磨きに時間を使ってください。
良い人に会い、良い話を聞き、自分を振り返る。
その積み重ねが10年後、20年後に大きな差になります。
今回お話しした内容は、動画でも詳しく語っています。
ぜひ一度ご覧いただき、自分自身の経営の原点を見つめ直してみてください。
投稿者プロフィール

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1962年 大阪生まれ。1位づくり戦略コンサルタント。
立志立命式代表世話人。
中小企業に従事した自らの体験を踏まえ、コンサルタントとしてこれまで1300社以上の指導実績を持つ。
また豊富な現場経験から生み出された1位づくり戦略をはじめ多彩なテーマで年間100回以上のセミナーを行い、実践的かつ即効性がある好評を博している。
自ら主催する経営塾「あきない道場」には、全国からたくさんの経営者が参加。その理論を実践し短期間に多くの成功事例を生み出している。
著書には、『小さな会社★採用のルール』をはじめ、『「あなたのところから買いたい」とお客に言われる小さな会社』、『小さな会社☆No.1のルール』、『小さな会社☆集客のルール』、『スゴい仕掛け』など、いずれもAmazonカテゴリーで1位を獲得している。



