
最近、「大手企業が初任給500万円を出すらしい」というニュースが話題になりました。
この数字を聞いて、「うらやましい」「自分たちは全然違う」と感じた人も多いと思います。
ですが私は、中小企業の経営者として、この「500万円」という数字を感情ではなく、数字で考えてほしいと思っています。今日は、社長があまり口にしない「給料の本当の仕組み」についてお話しします。
目次
給料は“もらった分”だけの話ではない
社員さんに500万円の給料を払う。
実は、会社が負担している金額はそれだけではありません。
社会保険料、労働保険、退職金の積み立て、福利厚生費。
さらに、事務所の家賃や光熱費、事務員さんの給料など、社員一人を支えるために必要な経費はたくさんあります。
その結果、経営の世界ではよく
「給料の4倍の粗利益を出して、やっとトントン」
と言われます。
500万円をもらうために必要な“稼ぎ”
では、年収500万円の給料をもらうには、どれくらい会社に貢献する必要があるのか。
答えはシンプルです。
粗利益で2,000万円を生み出して、ようやく給料500万円が払える計算になります。
例えば、リフォーム会社や建設業のように、粗利率が20%の業種の場合。
粗利益2,000万円を出すには、
売上は1億円必要です。
つまり、「年収500万円が欲しい」というのは、
「自分は1億円の売上を1人で作れます」と言っているのと、ほぼ同じ意味なのです。
大企業が高い給料を出せる理由
大企業が高い初任給を出せるのは、気前がいいからではありません。
それだけの売上規模と利益構造があり、高い成果を出せる人材を求めているからです。
英語ができる、海外で働ける、高い専門性がある。
そういった条件が付いてくるのも当然の話です。
給料は「夢」ではなく、「結果」に対して払われるものです。
社長と社員の理想的な関係とは
ほとんどの経営者は、社員の給料を上げたくないなんて思っていません。
むしろ、「できるなら上げてやりたい」と本気で考えています。
ただし、そのためには会社の利益が増えなければなりません。
「給料を上げてください」
よりも、
「どうすれば売上が上がりますか」
「一緒に利益を作りにいきましょう」
そう言ってもらえたら、社長は本当に嬉しいものです。
会社は、社長一人では大きくなりません。
社員と一緒に数字を理解し、一緒に目標を追いかけることで、初めて強くなります。
不満から提案へ
「どうなってるんですか?」という不満の言葉より、
「こうしたら良くなると思います」という提案の言葉。
その一言が増えるだけで、会社の未来は大きく変わります。
給料の話は、お金の話である前に、信頼と責任の話なのです。
今回のテーマについては、より詳しく解説した動画を公開しています。
文章とはまた違ったニュアンスも伝えていますので、ご覧ください。
【事実】社長が社員に伝えていない給料の秘密を丁寧に解説
投稿者プロフィール

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1962年 大阪生まれ。1位づくり戦略コンサルタント。
立志立命式代表世話人。
中小企業に従事した自らの体験を踏まえ、コンサルタントとしてこれまで1300社以上の指導実績を持つ。
また豊富な現場経験から生み出された1位づくり戦略をはじめ多彩なテーマで年間100回以上のセミナーを行い、実践的かつ即効性がある好評を博している。
自ら主催する経営塾「あきない道場」には、全国からたくさんの経営者が参加。その理論を実践し短期間に多くの成功事例を生み出している。
著書には、『小さな会社★採用のルール』をはじめ、『「あなたのところから買いたい」とお客に言われる小さな会社』、『小さな会社☆No.1のルール』、『小さな会社☆集客のルール』、『スゴい仕掛け』など、いずれもAmazonカテゴリーで1位を獲得している。
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