
先日、中学生の職場体験で、描くワークを行いました。
「これから言葉で伝えることを、そのまま絵に描いてくださいね。6つに分けてお伝えします。質問はなしです」
「絵、下手なんだよな~」
「なんか面白そう!」
そんな声が聞こえる中、ワークを始めました。
「日の丸の旗がかかっています」と伝えた場面で、中国から来て1年ほどの女の子に念のため「日本の旗ね」と補足しました。
完成した絵をみんなで見比べてみると、旗を2本描いている人が、ふたりいました。

「2本って言いましたよー」
なるほど。
「日本の旗」を「2本の旗」と聞いたのです。
また、「6つに分けてお伝えします」と言ったことで、紙を6分割して小さく描いた生徒もいました。
「6つ別々の絵を描くと思った」と言いました。
同じ言葉でも、受け取り方はそれぞれだということを実感しました。
この出来事を通して、仕事の場面を思い出しました。
例えば、
「今週中にお願いします」
この“今週中”とは、いつのことでしょうか。
土日休みの会社なら金曜日の就業時間内?土曜日も含む?
日曜日の夜でもいい?
言葉としては理解できます。
でも、具体的なイメージは人によって違います。
「すぐに対応します」
その“すぐ”は、10分後?今日中?今週中?
「折り返しご連絡しますので、しばらくお待ちください」
“しばらく”は、30分?半日?翌日?
どれも日常的に使う言葉です。
意味は分かっている。でも、時間の感覚や優先順位のイメージは、人によって驚くほど違います。
中学生のワークで起きたことは、決して特別なことではなく、私たちの仕事の中でも、同じことが静かに起きているのかもしれません。
「分かりました」
「承知しました」
その一言の裏で、少し違うスケジュールや形を思い描いていることもある。
だからこそ、
「今週中というのは金曜日までで大丈夫ですか?」
「今日中というのは17時まででしょうか?」
「折り返しは何時頃を予定されていますか?」
ほんの一言、具体的に確認するだけで、ズレはぐっと減ります。
遠回りのようでいて、実はそれが一番の近道。
コミュニケーションはキャッチボール。
投げて終わりではなく、どんなボールとして届いたのかを確かめること。
中学生たちの笑顔の中に、そんな大切なことを教えてもらいました。
「わかっているはず」と思い込まず、「もしかしたら違うかもしれない」と一歩立ち止まる。
その小さな意識が、仕事の質も信頼関係も、きっと変えていくのだと思います。
こうしたコミュニケーションの視点は、私が担当している内勤営業育成講座の中でも、お伝えしているテーマの一つです。
投稿者プロフィール

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ランチェスター顧客維持戦略「内勤営業育成講座」講師
インサイド営業・内勤営業育成コンサルタント
脳科学のプログラム「メンタルラボ」認定講師
自己成長のプログラム「宝物ファイル」認定講師
出身:島根県安来市、高校時代バレーボールで国体出場
趣味:古い街並み巡り♪
大阪商工会議所各支部、組合•団体、企業にてパソコン講座の講師を5年経験。
コンテンツ制作を担当したHPがNCネットワークのHPコンテストで最優秀賞を受賞。
2018年より内勤者がお客様づくりの仕組みをつくり営業を支援する「内勤営業育成講座:全10回講座」を企画開講し現在も継続中。
高槻商工会議所様、大阪産業創造館様、大阪労働協会 osakaしごとフィールド様、一般社団法人 住生活リフォーム推進協会(HORP)様にて研修を担当
内勤営業育成コンサルタント 藤原 紀子
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