
内勤営業育成講座受講生の上司インタビュー
内勤営業育成コンサルタントの藤原です。
内勤営業育成講座8期に2名様、9期にも2名様のご参加いただいたヒグチ鋼管株式会社専務取締役・安田風様にお話を伺いました。安田様は以前あきない実践道場にご参加いただきました。
プロフィール
人を大切にする経営で、ものづくり企業を支え続ける会社
ヒグチ鋼管株式会社 専務取締役 安田 風様
大阪市平野区を拠点に、スリットパイプ・鋼管・鋼材の販売や加工を通じて、多くのものづくり企業を支えるヒグチ鋼管株式会社。
人を大切にする経営にも力を入れ、2025年「日本でいちばん大切にしたい会社大賞」受賞、2026年「大阪ものづくり優良企業賞2025」受賞、さらに大阪市女性活躍リーディングカンパニー認証取得など、技術力と組織づくりの両面で高い評価を受けている。
目次
Q. 受講前の状況や課題を教えてください。
当社は、営業は営業、内勤は内勤という形で、完全に分業していました。
内勤は「このお客様は誰が担当する」といった担当制にはしておらず、どのお客様であっても、誰もが対応できる体制にしていました。
そのため、スピーディーに対応できるという強みがありました。
一方で、担当が決まっていない分、「このお客様は自分が支えている」という意識が生まれにくく、どうしてもその業務をこなす事務的な仕事になりやすい部分がありました。
その結果、お客様のことを深く考えたり、お客様視点で動く意識が育ちにくかったことが、当時の課題でした。
Q. 受講前に期待していたことや、不安はありましたか?
特に講座の内容についての不安はありませんでした。
私自身、以前あきない実践道場を受講していたので、ランチェスター戦略に基づいた内容であることも分かっていましたし、プログラムを見れば、ある程度の内容も想像できました。
ただ一つあったとすれば、学んだことを本当に社内に持ち帰り、会社の中で活かしてくれるか。
そこは正直、気になっていました。
これからの時代、単に事務作業をするだけの人材は、AIなどにも置き換わっていくと思っています。
だからこそ、内勤スタッフも“営業的な視点”を持ち、お客様目線で動ける組織に変えていきたい。
そのきっかけをつかみ、学んだことを社内に持ち帰って、少しずつでも組織に変化を起こしてほしい。そんな期待を持って参加してもらいました。
Q. 受講を通じて、どのような変化や気づきがありましたか?
受講を通じて印象的だったのは、それぞれ違った形で変化が見えてきたことです。
受講中から学んだことを社内で発信したり、お客様との関わり方について話し合う場をつくったりと、積極的に行動に移す社員もいました。
また、講座をきっかけに、自分の強みやキャラクターに気づき、自信を持って発言や行動ができるようになった社員もいます。
もともと持っていた明るさや、人との距離を縮める力が社内でも認識されるようになり、その後は営業という新たな役割の中でも、その強みを発揮してくれています。
実際、お客様との関係づくりが必要な場面でも、自然に距離を縮め、信頼関係を築いている姿を見ると、自分の強みを活かせるようになったことは大きな変化だったと思います。
長年事務職として会社を支えてきた社員たちも、受講をきっかけに変化が見えてきました。
長い間、同じ仕事に真面目に向き合い、自分なりのやり方や考え方を積み重ねてきたからこそ、新しい考え方や仕事の進め方を取り入れたり、これまでの“当たり前”を変えていくことは、決して簡単なことではありません。
それでも、受講をきっかけに社員同士で課題を相談したり、以前よりコミュニケーションが増えたりと、社内での関わり方にも少しずつ変化が見えてきました。


Q. 専務ご自身の気づきや学びはありましたか?
受講を続ける中で、改めて実感したのは人選の大切さです。
「学んだことを会社で活かしたい」「やってみたい」という本人の意欲や行動力が、その後の成長や社内への広がりに大きく影響することに、気づかされました。
また、一人ひとり成長のスピードは違っても、会社として「何を大切にするのか」「どんなお客様対応を目指すのか」という共通の意識を持つことが、とても大切だと改めて感じています。
当社ではこれまでも、人を大切にしたい、一人ひとりの成長を応援したいという思いから、社長から始まり、順番に社員がさまざまな研修に参加してきました。
継続して学び続けることで、社内で大切にする価値観や判断基準が少しずつ共有され、今ではそれが社風にもなっています。

内勤営業も同じです。
一人二人が学ぶだけではなく、継続していろいろな社員が学び、お客様目線という共通言語が社内に根づいていくことで、はじめて会社の文化になっていく。
そんな組織づくりを、これからも大切にしていきたいですね。
Q. 今後、どのような組織を目指していきたいですか?
私たちが目指しているのは、営業担当だけが営業する会社ではありません。
内勤スタッフも既存のお客様を担当し、お客様との関係づくりに関われる組織です。
そうなれば、外向きの営業は新規開拓に集中できる。
内勤は既存のお客様との信頼づくりを担える。
全員がお客様視点を持ち、お客様との関係づくりに関われる“全社営業”
そんな組織づくりを、これからも目指していきたいと思っています。

Q. この講座は、どのような会社におすすめですか?
営業担当だけが営業している会社には、ぜひおすすめしたいです。
「営業は営業担当の仕事」ではなく、全員でお客様を支える組織をつくりたい。
そんな会社にとって、大きなきっかけになる講座だと思います。
安田様 貴重なお話をありがとうございました。
ヒグチ鋼管様には、日頃から弊社の勉強会や取り組みにもご理解・ご協力をいただいています。
また定期的に視察勉強会も開催させていただき、実際の工場見学を通じて現場の工夫や改善の取り組みを学ばせていただいています。


さらに、外交営業の実践や、内勤営業・CS活動など、お客様視点を大切にした組織づくりについても、いつもリアルなお話を共有いただき、多くの経営者や社員の皆さまにとって大きな学びの場になっています。
これからも、ヒグチ鋼管様の挑戦から、たくさんの気づきをいただけることを楽しみにしています。
投稿者プロフィール

内勤営業育成コンサルタント 藤原 紀子
- ランチェスター顧客維持戦略「内勤営業育成講座」講師
- 脳科学のプログラム「メンタルラボ」認定講師
- 自己成長のプログラム「宝物ファイル」認定講師
