プロフィール
熱硬化性樹脂成形専門会社
有限会社今岡モールディング 代表取締役 今岡恵一 様
1969年プラスチック成形業として創業。
現在は、工作機械などで用いる産業用コネクター部品や半導体、医療機器、航空宇宙分野で使われる特殊なプラスチック製部品の金型設計から製作、量産成形までを社内一貫生産しています。
東京都大田区から「優工場」として認定されています。
※優工場とは、人に優しい、まちに優しい、経営や技術に優れた工場を認定する制度です。
目次
あきない接点道場受講前は、どのような課題を抱えていたのでしょうか?
私は社長として、営業からお客様との打ち合わせ、フォローまですべてをひとりで対応していました。常に時間に追われ、バタバタとした毎日で、本来社長がすべき仕事に手が回らない状況が続いていました。
そんな時、佐藤先生が大田区産業振興協会で講師を務められた「No.1戦略経営塾」に参加し、「営業はパターン化できる」という言葉を聞きました。この考えに衝撃を受け、営業を効率化して自社の成長に活かしたいと強く思いました。さらに、「あきない接点道場」にも参加し、営業や経営の本質を深く学ぶことを決めました。
あきない接点道場受講の決め手は、なんでしょうか?。
あきない接点道場で学ぶ以前は、「どこよりも安く仕事をし、納品すること」が最大の強みだと信じていました。しかし、佐藤先生のセミナーを通じて、「価格競争に巻き込まれる経営ではなく、自社の強みを活かして差別化すること」が重要だと気づきました。
また、展示会営業をはじめとする新たな取り組みを戦略的に展開したいと思い、継続して学ぶことを決意しました。
あきない接点道場を受講してみて、最も良かったことは何ですか?
あきない接点道場では、営業や展示会のやり方を抜本的に見直しました。出会ったお客様への効果的なアプローチ方法を学び、同業種の成功事例を参考にしながら、戦略的な仕組みを構築しました。
特に工務店のBtoC事例をBtoB営業に応用したことで、既存のお客様の社内シェアを高める成果を上げました。以前は「どこでも行きます」「安くします」「何でもやります」という、いわゆる「やってはいけない3原則」を実践していましたが、これを大きく改善。自社の強みを明確化し、価格競争から脱却する効果的な経営スタイルを実現しました。
会社の未来は、どのようにお考えですか?
継続的な学びの中で、「会社の未来のために何をしなければならないのか」「どんな仕事に取り組むべきか」というビジョンが明確になりました。私たちは、製品設計のノウハウと金型設計・製造の技術力を活かし、地域である大田区と世界のモノづくり産業の発展に貢献していきたいと考えています。
将来は、普段私たちが何気なく使う製品を自らメーカーとして生み出したいという夢があります。最先端技術を身近にするために不可欠な部品を量産可能にする金型の開発は、私たちの使命です。「部品には世界を変える力がある!」と信じ、自社の技術力をさらに磨いていきます。
あきない接点道場で得た学びを基盤に、強みを活かした経営を続け、地域と世界のモノづくりを支える企業を目指していきます。
(取材・撮影:永野一美)