プロフィール
地域密着工務店
株式会社浜工務店 代表取締役 濱 宏持様
1973年創業
兵庫県加古川市を中心に、水廻りリフォーム、内外装リフォーム、エクステリア・外構工事、新築工事及び土木工事を行う地域密着の工務店
目次
あきない実践道場受講前は、どのような課題を抱えていたのでしょうか?
当社は、創業以来ゼネコンや大手ハウスメーカーの下請けをメインに基礎・外構工事を行ってきました。
私は、この事業を父から継いだ2代目です。
大学卒業後に不動産管理会社での5年間の勤務を経て家業に戻った私は、下請け業の厳しい現状を目の当たりにし、このままでは会社の将来が危ういと感じました。
父の築いた基盤を活かしながらも、「元請けとしての仕事を増やし、会社を成長させたい」と考え、リフォーム部門(Re事業部)を立ち上げました。
スタッフ2名を採用し新たな一歩を踏み出したものの、固定費の増加や集客の難しさに直面しました。「どうすればお客様に選ばれる会社になれるのか」と悩んでいた時に、ハウスメーカーの協力会セミナーで佐藤先生と出会いました。
あきない実践道場受講の決め手は、なんでしょうか?
佐藤先生がセミナーで仰った「小さな工務店でも強い会社を作れる!」という言葉に心を動かされ、あきない実践道場への参加を決めました。
当時、リフォーム部門の集客は工務店ポータルサイトの無料登録を中心に行い、遠方の現場まで対応していました。しかし、収益性や効率の面で課題が多く、「地域を絞る」という原理原則に疑問を持ちながらも、未来のために挑戦しようと決断しました。
あきない実践道場を受講してみて、最も良かったことは何ですか?
あきない実践道場で学んだ「地域を絞る」戦略に基づき、対応エリアを会社から30分圏内の「加古川、高砂、播磨町」に限定しました。ホームページからも対応エリア外を削除し、チラシを重点的に絞り込んだエリアに配布。結果として、効率的な集客が実現し、エリア外からの依頼が減少したことで利益率が向上しました。
また、あきない実践道場で共有された同業・異業種の成功事例を参考に、チラシ、はがき、通信、見学会など様々な施策を実践。最初は他社の方法を模倣するところから始めましたが、次第に自社に合った形へと進化させ、精度を高めることができました。
これにより、あきない実践道場卒業後5年でリフォーム部門の売上・利益が土木部門を上回るまでに成長しました。
会社の未来は、どのようにお考えですか?
現在では、お客様から「実家を売却したい」「リフォームして貸したい」といった不動産に関するご相談も増え、地域のニーズに応えるべく不動産免許を取得。これからも地域に根差し、人々の暮らしを豊かにする仕事を続けていきたいと考えています。
長年この地域で商売をしてきた浜工務店ですが、以前は「土木業」「大きなビルを建てる建設業」というイメージが強く、リフォーム事業を行っていることはほとんど知られていませんでした。
あきない実践道場で学んだ施策をもとに、定期的なチラシ配布や既存のお客様への通信郵送を続けた結果、徐々に認知度が高まり、地域における浜工務店の存在感が確立されつつあります。
あきない実践道場で得た学びを基盤に、これからも地域の皆様の声に耳を傾けながら、さらに強い会社を目指していきます。
(取材・撮影:永野一美)