
プロフィール
注文住宅・リノベーション・リフォームを行う地域密着工務店
株式会社江田建設 代表取締役 江田和彦様
1972年創業
埼玉県加須市を中心に自然素材を活かした心地よい家づくりを行う。
年間棟数 注文建築3棟 リフォーム大小 約100現場
目次
あきない実践道場受講前は、どのような課題を抱えていたのでしょうか?
私は父から事業を継いだ二代目の経営者です。事業を引き継いだ当時、売上を伸ばそうと数百万円する住宅システムをリースで導入しました。しかし、結果は思わしくなく、むしろ経営の厳しさを実感する日々が続きました。「何をやっても上手くいかない」と悩む中、経営に対する不安が膨らむばかりでした。
そんな時、ある勉強会で知り合った経営者から、「工務店の成功事例をたくさん学べる経営塾がある」と紹介され、興味を持ちました。それが、佐藤先生の1dayセミナーでした。
セミナー当日、佐藤先生の話はとてもわかりやすく、話しぶりや声からも人柄の良さが伝わってきました。「ここなら何か新しいことを学べるかもしれない!」と感じ、すぐに「あきない実践道場」への参加を決めました。
あきない実践道場を受講してみて、最も良かったことは何ですか?
あきない実践道場では、経営には原理原則があることを初めて知りました。経営の目的は「お客様づくり」、目標は「どこかの分野で1位になること」。そのために、客層、商品、地域、営業、顧客維持の5大戦略が重要であることを学びました。
その中でも私が最初に取り組んだのは「顧客維持戦略」です。
既存のお客様に満足していただき、リピートしてもらうための仕組みづくりとして、地域の約1500件を対象に「共感通信」を定期的にお送りすることにしました。この取り組みを10年以上続けた結果、現在では受注のほとんどが「共感通信」をきっかけに生まれています。

また、あきない実践道場では、同業種や異業種の成功事例を数多く学ぶ機会がありました。例えば、下請けから脱却して元請け100%を達成した工務店や、業績を3倍に伸ばした建材会社など、他社の成功事例が大きな刺激となり、それらを自社に置き換えて考えることで戦略的な経営ができるようになりました。
私は器用なタイプではありませんが、学んだことを愚直に実践し続けることで成果を上げてきました。
会社の未来は、どのようにお考えですか?
今後はお客様とのコミュニケーションをさらに深め、いただいた声を経営に活かしていきたいと考えています。地域の住まいを守る工務店として、息子や孫の代まで永続できる会社を目指します。そして、地域の皆様に「江田建設があって良かった!」と思っていただけるよう、引き続きお役立ち活動を行ってまいります。
先日、地域で唯一のガソリンスタンドが撤退し、多くの方が不便を感じていました。同じように、私たち工務店がなくなると困る人がたくさんいるはずです。そのためにも、地域になくてはならない存在として、この地域の暮らしを守り続ける工務店でありたいと強く願っています。
(取材・撮影:永野一美)