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1位づくり戦略コンサルタント 佐藤 元相

心が折れそうになった新聞配達の体験。失敗と奮闘、小学校5年生のときに新聞配達で生きる力を学んだ

こんにちは。1位づくり戦略コンサルタント佐藤元相です。

人生の節目、60歳の還暦を迎えました。
長い年月の中で経験した出来事や成長の瞬間、悩みや喜び。これまでの歩みを振り返り、未来への一歩を踏み出すために、この場で私の人生の体験を綴っていきたいと思います。今から振り返ると人生の道は時には険しく理不尽で、何度も諦めかけたことがありました。しかし今から振り返るとそれは素晴らしい体験であったと感じています。
私の人生そのものです。
これからの日々に向けての思考や感じたこと、学んだ教訓を振り返ることで、私自身の成長とし、新たな一歩を踏み出していければと考えています。どうぞお付き合いください。

心が折れそうになった新聞配達の体験。失敗と奮闘、小学校5年生のときに新聞配達で生きる力を学んだ

今日のテーマは「心が折れそうになった新聞配達の体験。失敗と奮闘、小学校5年生のときに新聞配達で生きる力を学んだ」です。
小学5年生の時に新聞配達のアルバイトを始めました。毎朝4時、最初の仕事はチラシ紙入れ作業です。
配達所のおじさんは「新聞にチラシ入れるには、叩くようにして紙をつまんで新聞に差し込んだらええよ」手本を見せてくれました。
とても早技でした。自分にできるのか?無理だと思いました。
ところが・・・毎日マネをして続けていると、時間とともに慣れていきました。

しばらく日が過ぎたある時、おじさんが「一緒に配達に周ってみるか」と少し小さな自転車を用意してくれました。年上のお兄さん(先輩)が教えてくれました。
「ええか。まずは道を覚えることからやで。どこを通ったかをしっかり頭に叩き込むんやで」
「次に配達先の家の名前を覚える。牛乳ボックスとか郵便受け、犬や花壇など、玄関に置いてあるものを記録しときや」
こうして一週間ほど経過した時、「じゃ次はひとりでやってみ」とチラシの紙入れ作業から新聞配達を任されました。
ひとりの配達は「間違えたらどうしよう」と不安でいっぱいでした。
名簿とメモを確認しながら配達をしました。
にもかかわらず、最後にスポニチが1部あまってしまいました。

配達所に戻るとスポニチを届けるはずのお客さんから連絡があったようです。
先輩がご迷惑を掛けた御宅へ届けてくれていました。
「すみませんでした」と先輩に謝ると「みんなやってるよ」と笑って許してくれました。
後になって、配達所のおじさん(店主)から「あいつ(先輩)、スポニチのお客さんからけっこう怒られたらしいぞ」と聞き、申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。

冬の雨の日は、手が濡れて、冷たくなって思うようにカラダが動きませんでした。
寒いからと言って休むことはできません。
しかし、ある日、朝になって急にお腹が痛くなり配達を休んでしまいました。
おじさんが私の代わりに配達をしてくれました。
自分が休むと誰かに迷惑をかけてしまう。
新聞の配達は、強い責任感が必要でした。

雨の日も風の日も、休むことなく同じ時間に新聞を配達する。新聞を濡らしてはいけないこともあり、いつものように郵便受けにスッと新聞が入らなくて困りました。
毎日続けていくことが、どれほど大変なことなのか身をもって教えてもらった体験です。
しんどいな、休みたいなと思った時、新聞配達の体験が私を支えてくれました。

またこんな体験もありました。新聞配達にも慣れてきたある日、先輩に聞きました。
「どうすれば先輩のように短時間にたくさん新聞を配達することができるのか?教えてほしい」と。
すると先輩は自分の配達方法をチラシの裏に書いてくれました。

「佐藤くんはどんなふうに配達してる?」私はジグザグに一軒一軒、道を登るように配達していることを伝えると、先輩は「ジグザグでは無駄な移動が多いな。角の家から隣の家、そしてまた隣とルートを作っていくと時間の無駄なく配達でけるで」と自分の配達方法を教えてくれました。
翌日からその方法を取り入れると、配達時間が驚くほど短縮されました。
驚きました。

翌日からマネすると新聞の配達件数が増え、給料もアップしました。
この経験から、仕事は創意工夫をすることで収入が増えることを学びました。さらに、お店のおじさん(店主)から褒めてもらえたことも嬉しくてやる気が高まったことを覚えています。

先日、このことを思い出して、当時の新聞配達所を訪れると、ガレージシャッターの並ぶ駐車場になっていました。近所の方から「廃業した」と聞きました。もし、タイムマシンがあるのなら、一番に新聞配達所のおじさんや先輩のところへ飛んでゆき、この時の体験がどれほど私の人生に活かされたのか、感謝の言葉を伝えたい。積み重ねた体験は今もずっと活かされています。
当時の与えられた環境は厳しいものでしたが、今はとても有難く感じています。

私は小さな会社をより元気にするため仕事をしています。
研修で取り組みを話している時、いつも新聞配達所のおじさんや先輩が笑顔で見守ってくれていると感じています。

さて、今日もそろそろこの辺で終わりにします。
私の経験や知識、考えが、あなたの人生に少しでも影響を与えることがあるのであれば、これほど嬉しいことはありません。
本日も、お付き合いくださり、ありがとうございます。

投稿者プロフィール

佐藤元相
佐藤元相
1962年 大阪生まれ。1位づくり戦略コンサルタント。
中小企業に従事した自らの体験を踏まえ、コンサルタントとしてこれまで1300社以上の指導実績を持つ。
また豊富な現場経験から生み出された1位づくり戦略をはじめ多彩なテーマで年間100回以上のセミナーを行い、実践的かつ即効性がある好評を博している。
自ら主催する経営塾「あきない道場」には、全国からたくさんの経営者が参加。その理論を実践し短期間に多くの成功事例を生み出している。

著書には、『小さな会社★採用のルール』をはじめ、『「あなたのところから買いたい」とお客に言われる小さな会社』、『小さな会社☆No.1のルール』、『小さな会社☆集客のルール』、『スゴい仕掛け』など、いずれもAmazonカテゴリーで1位を獲得している。
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