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広報アドバイザー 永野一美のブログ

広報アドバイザー 永野 一美

長崎県対馬の未来を考えるツアーレポートー対馬が抱える地域課題の現状を知る

家族経営専門の広報アドバイザーNNA株式会社の永野一美です。

九州と朝鮮半島の間に浮かぶ島 長崎県対馬。
その昔、大陸との交流地点だった事が地理的にも良くわかります。
島には、たくさんの歴史的遺産と太古から変わらない景色が残っています。

しかし対馬は今、「海ごみ」という大きな地域課題を抱えています。
対馬の地域課題解決の力になりたい!
NNA株式会社でプロジェクトを発足し、島の未来を考えるツアーを企画しました。2023年9月8日~11日まで、あきない道場の有志メンバーで体験した対馬をレポートします。

私たちNNAが、なぜ対馬の未来を考えるのか?

NNA代表の佐藤に、インタビューしました。

対馬の未来を考える佐藤元相 対馬との出会い

15年前、対馬市商工会からのご依頼で、ランチェスター法則の研修に行ったのがはじめての対馬でした。
対馬の街を歩くと、太古の遺跡や古代の神社などが街に点在し、歴史好きの私はここは日本のローマだと思いました。太古の景色が、今もそのまま残っている。
時空を超えた魅力的な世界に、感動と共に何度も訪れたい島と思いました。

その後も定期的に対馬市商工会で、研修を担当させて頂くことになりました。
またランチェスター経営の竹田陽一先生と一緒に、対馬の3大聖人である陶山訥庵先生のお墓参りに行ったり、当時の地域戦略を学んできました。
対馬に行く度に、たくさんの方とご縁を頂けるようになりました。

そんな対馬が、今あらゆる地域課題を抱えています。
主な課題は、海ごみ・人口の減少・国防。
この課題は対馬だけではなく、日本の課題でもあると考えています。
同時に世界が抱える課題でもある。

日本から見たら小さな島かもしれませんが、抱える課題は世界クラス。
そこに仲間を募って、解決への糸口を共有して対馬だけではなく、自分たちの地域、会社に生かしてもらいたい。

そして対馬が元気になれば、日本が元気になる!
そう信じて、継続的に取り組んでいます。
今年で3年目になります。

国境の島 対馬について

長崎県にある対馬は、福岡から約150キロ。
韓国・プサンから約50キロという国境の島。

日本で3番目に大きな島で、その約90%は森林が占める自然豊かなところです。
対馬の人口は、約2.8万人。
その島に、年間40万人の外国人観光客が押し寄せると言います。そのほとんどが、韓国からの観光客です。

街の飲食店や看板、公共施設でハングルの文字をよく見かけました。

長崎県対馬の街並み厳原郵便局

空港から対馬で1番の街 厳原(いづはら)までバスに乗りました。
バスが山を下り登る。
山間から見えた対馬の海に思わず「うわぁ~綺麗」と口にする、隣に座っていたご老人が、「毎日、見とるからわからん。どこから来たんですか?」と声をかけてくれました。
「大阪からです。」
「それは遠い所から。良く来てくれました。」
このご老人の言葉と対馬の美しい海と山が、今回の企画を歓迎してくれているかのように思えました。

対馬の豊かな自然と海

また対馬は、自然美と太古の歴史が融合する魅力的な場所です。
山や街には、太古の遺跡や古代の神社などが点在し、神話の世界へタイムスリップしたかのような日本の歴史と文化の宝庫でした。

長崎県対馬市厳原にある万松院

なぜ、対馬に海ごみが漂着するのか?その量は日本一

対馬に漂着する年間のごみ(ペットボトルの場合)の4割が韓国・3割が中国。
つまり7割が、外国からのごみです。


ごみは海流に乗って、日本海に入る前に狭い対馬海峡を通るため、対馬海岸にごみがどんどん漂着してしまう。また、対馬海岸は複雑なリアス式海岸のため、ごみがたまりやすい特徴があります。

出典:日本近海の海流模式図  海上保安庁

対馬に漂着する海ごみの7割が外国からのごみと聞いて、捨てないで!と思いました。

ところが・・・

日本の海ごみも海流にのって太平洋に流れ、ハワイやアメリカに漂着している。
そのごみの6割は、日本のごみ。
世界で協力しないと、海ごみ問題は解決されません。
と、一般社団法人対馬CAPPA 代表の上野さんが教えてくれました。

さらにスタッフの方が、この数年の私たちの取組が根付いてきて、海ごみは少しずつ減ってきているのは実感しています。希望が持てる結果ではある。
このまま続けていって、ごみが全くなくなる海にして、うちの会社がなくなるというのが一番の理想です。とうちの代表の上野は言っています。
と話してくれました。

カヤックで人工物の無い自然に囲まれた海へ

カヤックに乗って、浅茅湾へ出ました。
先ほど上野さんから聞いたお話からは、想像もつかない海の美しさに驚きました。
この海のどこに、漂着ごみがあるのか?

カヤックを体験した2人の声をご紹介します。

【対馬研修、初日で魅了されました】

カヤックで自然を満喫。
島の89%が山野の対馬。自然がたくさん残っています。
いっぽうで、海流の影響からゴミが漂流し、ゴミ対策も課題。
カヤックツアーは”エコツアー”も兼ねて、対馬の環境を考えるレクチャ…

稲川 智士さんの投稿 2023年9月8日金曜日

日本の歴史の入り口と言われる対馬に今年も勉強会でやってきました!初日は一般社団法人対馬CAPPAさんにお世話になり海洋プラスチックや漂着ゴミのお話を伺い、その後カヤックで空海さんも渡ったと言うリアス海岸の入り江を巡りました。海も山も美しく、空気もきれいでこの日は韓国が見えました。CAPPAの皆さんの海、自然を大切に想う気持ちが伝わってきました。

藤原 紀子さんの投稿 2023年9月10日日曜日

地元の方々との宴

カヤックを終え、地元の方々との交流会を行いました。
会場は、厳原にある味処千両さん。
対馬の新鮮な魚介類を頂くことができました。
中でもあなごの刺身は、新鮮でした!

有限会社対馬ビルサービス日高社長のご挨拶

対馬グランドホテル佐伯社長と対馬ビルサービスの皆さんと交流しました。

楽しい時間は、あっという間でした。
対馬の未来を考えるツアー1日目が終了しました。

参加された方々が口を揃えて言うのが、対馬の自然は美しい。海が青い!
この豊かな自然を未来に残すには、どうすればいいのか?
明日の海岸清掃と対馬みらい会議を通して、本質的な対馬の課題をより深く学んでいきたいと思いました。

つづく

投稿者プロフィール

永野一美
永野一美
メンタルラボ認定講師
自己効力感を高める宝物ファイル認定講師
メルカリアンバサダー
東京都外国人おもてなしボランティア
児童養護支援協会ポーラスター認定ボランティア 


出身:大阪府大阪市
趣味:上手くなりたいゴルフ・山登り

従業員30人以下の中小企業へ広報のアドバイスや支援を行う。
お客さまには、住宅会社・工務店・製造業が多い。
広報アドバイザー 永野一美
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