この部屋に込められた思い
家の中には、時が止まったように感じる場所があります。
思い出がたくさん詰まっていて、簡単には手をつけられない、そんな部屋です。
今回 リフォームを決意したこの部屋は、まさにそんな部屋でした。
ここは、父が晩年を過ごした場所。
父が亡くなった後は、母が寝室として使うようになりましたが、
タンスや本棚、仕事道具など父の愛用していたものがそのまま並び、
荷物が所狭しと置かれたままになっていました。
土壁や襖も年月とともに古くなり、どこか暗く、手を付けづらい空気が漂っていました。
だからこそ今回、思い出を大切にしながら、
母が安心して過ごせる新しい空間へと整えようと考えました。
「信頼できる人」に頼みたい
私の地元・島根県安来市周辺には、すぐに相談できる工務店の知り合いがいませんでした。
大切な母の部屋をお願いするなら、やっぱり「信頼できる人」に頼みたい。
そこで思い浮かんだのが、中小企業の支援業務を通じて長年お付き合いのある かねしろ匠舎の社長・金城さん(通称:きんちゃん) でした。
本来、ランチェスター戦略を学ぶ私たちとしては、地域密着で活動することが理想。
でも今回はその「原則」を超えて、遠方のきんちゃんにお願いしたいと思いました。
きんちゃんに理由をお話すると「いいですよ、行きます!」と快く引き受けてくださいました。
事前調査の際は、遠方までわざわざそれだけで来ていただくのは申し訳なく、途中にある工務店さんに依頼し、視察や宿泊体験も兼ねて行っていただきました。
その後、必要な業者の手配から当日の段取りまで準備を整えてくれて、いよいよ工事当日を迎えることになりました。
プロの解体屋、小林工業さんの手際に感動
最初の工程は、不用品の撤去。
担当してくれたのは、解体屋の小林工業さん。
社長と若手スタッフさん2名で行ってくださいました。
運び出してもらうものの中には、工業用ミシンのような重いものや大きいものも多く、
「こんな大変な作業をお願いして申し訳ないな…」という気持ちがありました。
でも、小林社長は、
「大丈夫です!」
「問題ありません!」
と、表情ひとつ変えずに即答。
その力強い言葉に、胸のつかえがスッと取れるような安心感がありました。
私が「これもお願いしたいです」「ごめんなさい、これもー」と、スタッフさんにお渡しすると、その度に「ありがとうございます」と笑顔で受け取ってくれました。
二人で声をかけ合いながら、次々と荷物を運び出していきます。
そのテキパキとした動きと、迷いのない手つきは本当に頼もしく、「プロってすごい」と心から感じた瞬間でした。
木材・鉄鋼・その他の廃棄物に丁寧に、
且つ素早く分別してそれぞれ処分場へ運んでくれました。


木材は処分費が1万円ほどかかったものの、鉄鋼は約1万2千円で買い取ってもらえました。
その他の不用品もすべて持ち帰って処分してくださり、部屋は見違えるほどスッキリ。
養生のすごさに感動。ペンキ屋さんの職人技
次に入ってくれたのは、ペンキ屋さんの2名。
私たちが「壁は自分たちで塗りたい」とお願いをしていたので、
そのために必要な しっかりとした養生 を施してくれました。

土壁を剥がしたり、下地や漆喰を塗る作業の中で、
私たちは何度も材料をボタッと落としてしまいました。
それでも、部屋は一切汚れません。
「養生ってこんなに大変で、そして大切なんだ」と、この日初めて知りました。
おかげで、素人の私たちでも安心して作業に集中できました。
きんちゃんの段取りとサポート
きんちゃんが準備と段取りを整えてくれたおかげで、
いよいよ壁塗りの作業がスタートしました。
この作業は、私と姉、弟、そして姉の娘の4人で行いました。
そしてこの日は、みんなが父の会社で作っていたジャンバーを着て作業しました。
父がそばにいてくれるような気がしました。


漆喰を塗りながら、姉が
「お父ちゃんが生きている間にキレイにしてあげたらよかったね」と言いました。
確かに・・・
賑やかで温かい時間が流れていきました。
きんちゃんは、全体の管理をしながら、壁塗りのための準備を整え、
私たちに作業のやり方を丁寧に教えてくれました。
さらに、一緒に土壁を剝がしたり、下地や漆喰を塗ったりする作業も行い、
使った道具を次の工程で使えるように、
何度も冷たい水で洗いながら常にきれいな状態に保ってくれていました。
私たちが楽しく壁を塗ることができたのは、
その裏で 準備も片付けも全部きんちゃんが整えてくれていたから です。


きんちゃんは、依頼した時からずっと、
「がんばって、お母さんに喜んでもらいましょう!」
と声をかけてくれたことが、心強く、嬉しかったです。
壁が明るく、部屋も心も軽くなる
物置状態だった部屋はスッキリ片付き、
漆喰で塗り直した壁は明るく柔らかい雰囲気になり、
母はとても喜んでくれました。
その姿を見て、私も心が温かくなりました。
信頼できる仲間に支えられて完成したこの空間は、
ただの部屋のリフォームではなく、
人の思いやりが重なって生まれた「贈り物」のような時間 でした。
最後に
今回のリフォームを通して、
「誰に頼むかで、こんなにも安心感が違うんだ」
「専門家の仕事は、本当にチームプレーで成り立っている」
そんなことを改めて感じました。
作業の合間の休憩では、職人さんたちが楽しそうにお話しをされていて、
ときどき聞こえる笑い声に、こちらまで温かい気持ちになりました。
技術だけでなく、人柄の良さや現場の空気まで含めて、
“この方たちにお願いしてよかった” と心から思えた時間でした。
きんちゃん、小林工業さん、ペンキ屋さん、
そして関わってくださったすべての方に、改めて感謝しています。
母が喜んでくれただけでなく、
私自身にとっても忘れられない、嬉しい時間になりました。
投稿者プロフィール

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ランチェスター顧客維持戦略「内勤営業育成講座」講師
インサイド営業・内勤営業育成コンサルタント
脳科学のプログラム「メンタルラボ」認定講師
自己成長のプログラム「宝物ファイル」認定講師
出身:島根県安来市、高校時代バレーボールで国体出場
趣味:古い街並み巡り♪
大阪商工会議所各支部、組合•団体、企業にてパソコン講座の講師を5年経験。
コンテンツ制作を担当したHPがNCネットワークのHPコンテストで最優秀賞を受賞。
2018年より内勤者がお客様づくりの仕組みをつくり営業を支援する「内勤営業育成講座:全10回講座」を企画開講し現在も継続中。
高槻商工会議所様、大阪産業創造館様、大阪労働協会 osakaしごとフィールド様、一般社団法人 住生活リフォーム推進協会(HORP)様にて研修を担当
内勤営業育成コンサルタント 藤原 紀子
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