家族経営専門の広報アドバイザーNNA株式会社の永野一美です。

NNA株式会社では、長崎県対馬の課題解決の力になりたい！という想いから、プロジェクトを発足し、島の未来を考えるツアーを企画しました。2023年9月8日～11日まで、あきない道場の有志メンバーで体験した対馬ツアー２日目の青空教室をレポートします。

>>長崎県対馬の未来を考えるツアーレポート１　対馬の現状を知る

>>長崎県対馬の未来を考えるツアーレポート２　対馬で海岸清掃

長崎県対馬の未来を考える青空教室「みらい会議」

対馬の未来を考えるツアー2日目の2023年9月9日の午後は、対馬グランドホテルさんの会場をお借りして、青空教室「対馬みらい会議2023」を開催しました。

青空教室は、地域の子供と大人、島外からの大人が一緒に「対馬の未来を考える」カフェスタイルの対話型ワークショップです。

青空教室には、あきない道場有志メンバーのほか、対馬ビルサービスの方々が、そのご家族、移住者や島おこし協力隊、地元の大人や小学生、中学生、高校生など約50名が集まってくださいました。

子供たちがお父さんやお母さん、地元や大阪や東京からの参加者、経営者と一緒に、従来の枠組みにとらわれない幅広い視点で対話しながら、対馬の未来について考えました。

青空教室のリーダーは、兵庫県川西市にある100年企業

青空教室のリーダーは、兵庫県川西市にある100年企業　株式会社三好キカイ　代表取締役　三好公一 氏

三好キカイは、ユニバーサルジョイントの製造メーカーです。
三好キカイの企業理念は、「つながりをより大切にします」です。
対馬で頂いた人とのご縁やつながりをより大切に考え、「青空教室」のリーダーを務めて頂きました。

運営サポートは、有限会社対馬ビルサービス

運営サポートは、有限会社対馬ビルサービス　代表取締役　日高泰邦 氏

昭和54年に父が、対馬にまだなかったビルメンテナンス業を創業。
ショッピングモール、博物館、空港、病院、それぞれの家庭など、私たちの仕事は、対馬の暮らしを見守り支える仕事です。そんな対馬に住む人たちの暮らしをもっと豊かにしていくためには、地域課題に立ち向かう必要があります。この島の未来を担う子供たちと一緒に考え、取り組んでいきたいと考えています。

対馬って、どんなところ？ワーク

ファシリテーターは、NNA株式会社　藤原紀子が担当しました。

子供と島外や島内の大人７グループに分かれて、１つのテーマ「対馬って、どんなところ？」について対話しました。
まず、それぞれが思う対馬を模造紙書いて頂き、それについてディスカッションを行いました。

福岡や大阪にはない、対馬特有の魅力って、なんだろう？
島の人しか知らない対馬の良さは、なんだろう？

・海が青い
・人がフレンドリー
・人が温かい
・お魚がおいしい
・どこに行っても景色が綺麗
小学生、中学生、高校生、大人、それぞれから見た対馬良さを対話しました。

今回は子供たちが感じている島の良さを自分の言葉で他者に伝える能力を養う狙いがありました。子供と大人で意見を交換することにより、別の視点から島の可能性を見出すことができるといった成果がありました。

次は対馬の理想の未来を描くワーク

次に、それぞれが思う対馬の未来について考えました。
「こんな対馬になったらいいな」をディスカッションして、模造紙にまとめるワークです。

そこには、お金がない。時間がない。人がいない。学校に行かなければならない。
など制限を抜きにして自由な発想で一緒に考えました。

グループで考えた内容を「ヒーローインタビュー」で発表しました。

・日本のヒントになる島
・水族館を中心とした島づくり
・自然に還ろう！だから行きたい神秘の対馬
・人と人が仲良くなれる島

などクリエイティブな意見が出て、大いに盛り上がりました。

参加して下さった対馬の方々の声

・対馬には、いろんな人のアプローチが必要だと考えています。島外から様々な方に来て頂き、対馬の人にも島外の人を受け入れて欲しい。ビジネスチャンスが広がることで、持続可能な社会に繋がると考えています。

・僕は、はじめてこういうイベントに参加しました。
チームノドグロは、いろいろな世代が揃っていたので、いろいろな意見が出ていたので楽しかったです。どのチームもユーモアがあって、え良かったと思いました。
またイベントがあれば、参加したいと思いました。

・明るい未来を話すことで、気持ちも明るくなる。
対馬の未来を考えた時に、今日それぞれのチームが出たアイデアは、いろんなヒントが入っていたと思うし、利用したいと思った。
今日のこの時間の繋がりが、また次の繋がりを産むと思うし、今日の出会いを大切にしたい。

・初めて対馬に来ました。
自然という魅力とともに、抱える問題をしりました。
その両方を実際に体験することで、本当の姿を知るきっかけになったと思います。
そして今日のワークショップは、対馬の方と直接交流することで、島の方々の想いや夢を知ることができました。
こうしたワークショップが、これからの島の若者の夢を実現していくうえで、とても大切な場になっていくのではないかと思います。

子供たちが大人から学び、逆に大人も子供から学ぶ機会となりました。
来てくれた子供たちの笑顔を見て、この中から将来の地域リーダーが出てくれたら、嬉しいなぁと思いました。

交流会BBQ

「対馬みらい会議」終了後は、対馬グランドホテルのテラスで、BBQ交流会を開催しました。

子供が普段の学校の事や部活の話、卒業後の進路の事など、いろんな事を参加した大人に教えてくれました。
また得意なダンスを披露してくれたり、ゲームをしたり子供も大人も一緒に楽しい時間を送ることが出来ました。

交流することで対馬への理解が深まるのと同時に、新たな興味が沸いて地域課題を自分ゴトとして捉えて頂けたら嬉しいなあと思いました。