石見銀山を訪れました。
島根県大田市にある石見銀山は、16世紀から17世紀初頭にかけて世界有数の銀の産地として栄え、日本のみならず当時の世界経済にも大きな影響を与えた場所です。銀の採掘跡だけでなく、それを支えた町並みや街道、港、そして自然環境までを含めた文化的景観が高く評価され、2007年にはユネスコ世界遺産に登録されました。
今回歩いた大森地区は、石見銀山の行政と商業の中心として栄えた町で、今も江戸時代の伝統的な木造建築が残る美しい町並みが特徴です。


石見銀山資料館(いも代官ミュージアム)の近くに車を停め、芋代官の愛称で親しまれた井戸平左衛門の屋敷跡付近から歩き始めました。現在の資料館は、明治35年に建てられた邇摩郡(にまぐん)役所の建物をそのまま利用しており、町の歴史の積み重なりを感じさせてくれます。


ここから、今回の目的地「龍源寺間歩」まで、約3キロの道のりです。大森の町並みは、昭和62年に国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されており、武家屋敷や商家、社寺などが江戸時代の面影を残しています。
歩いていると、古い家並みの美しさに自然と心が惹かれていきます。この町並みは、1800年頃の大火災の後、瓦屋根で建て直されたものが多く、現在でも当時の景観が大切に守られています。約800メートル続く街道沿いには、代官所の御用商人を務めた熊谷家住宅をはじめ、当時の銀山経営を支えた商家が点在し、往時の町の賑わいを想像することができます。


熊谷家住宅は、代官所と深い関わりを持ちながら商業活動を行っていた家で、その建物からは、大森が単なる鉱山の町ではなく、行政と経済の中心地であったことが伝わってきました。町並みの中に溶け込むように残る姿が、とても印象的です。


また、石窟に500体もの羅漢像が安置されている羅漢寺五百羅漢も、この地区を代表する見どころの一つです。今回は、立ち寄ることはできませんでしたが、これらの史跡を巡りながら、ゆっくりと町を味わえるのが、大森地区の魅力だと感じました。
石見銀山が世界遺産に登録された理由の一つに、自然と共存する鉱山であったことが挙げられます。銀の製錬には大量の木材が必要でしたが、計画的な植林が行われたことで、現在も豊かな森林が残されています。
道の脇には、かつて鉱山を掘った跡と思われる場所も点在していました。16世紀から17世紀初頭にかけて、この地で採掘された銀が世界へと流通していたことを思うと、目の前の風景が急に重みを帯びて感じられます。


古い町並みと自然の両方を大切にしながら歩いた大森の時間は、静かで、そしてとても贅沢なものでした。また、訪れたい場所のひとつです。
投稿者プロフィール

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ランチェスター顧客維持戦略「内勤営業育成講座」講師
インサイド営業・内勤営業育成コンサルタント
脳科学のプログラム「メンタルラボ」認定講師
自己成長のプログラム「宝物ファイル」認定講師
出身:島根県安来市、高校時代バレーボールで国体出場
趣味:古い街並み巡り♪
大阪商工会議所各支部、組合•団体、企業にてパソコン講座の講師を5年経験。
コンテンツ制作を担当したHPがNCネットワークのHPコンテストで最優秀賞を受賞。
2018年より内勤者がお客様づくりの仕組みをつくり営業を支援する「内勤営業育成講座:全10回講座」を企画開講し現在も継続中。
高槻商工会議所様、大阪産業創造館様、大阪労働協会 osakaしごとフィールド様、一般社団法人 住生活リフォーム推進協会(HORP)様にて研修を担当
内勤営業育成コンサルタント 藤原 紀子
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