願望を構成する3つの分野「MVP」
ミッションは、願望を構成する
3つの分野「MVP」の1つです。
3つの分野「MVP」が明確になると、
会社の方針が決まります。
企業は、ミッション(使命)
のもとに存在します。
企業のミッションを明確にし、
ここで働く従業員全員が
共通のミッションを持ち、
お客様や協力業者さんに
伝えて行く事が大切です。
そして、ある時点までに
こうなっていたいという展望が、
組織全体の共通の目的となり、
情熱を持って向かっていくことで、
価格競争からの脱却、他社との差別化に
つながるのだと考えています。
では、ここで、ある工務店 経営幹部の方の
ミッションをご紹介しましょう。
私には2つの実家があります。
1つは、父が建てたマイホーム。
でも、そこでの生活の記憶は
あまりありません。父はマイホームを建てたものの、
ローンの返済に苦しい思いをし、
1世帯のつもりで建てた家に
2世帯で住むことになりました。まもなく、母がノイローゼになり
その家を出ることになりました。
2つ目は、平屋の古い借家です。
ボロボロで設備も古く、
五右衛門風呂に薪をくべて
沸かしていました。部屋数も少なく続き間に
家族4人布団を並べて寝るような
小さな家です。
小学校4・5年の冬、
いつものように家族で
「寒い寒い」と言いながら
薪をくべていた時、
お風呂場からボン!
という音がしました。お風呂に水を入れ忘れて
空焚きをしてしまい、
お風呂の底が爆発して
吹き飛んだ音でした。ホーローの塗装が剥がれ
鉄がむき出しになったお風呂に
どうやって入るか、
あれこれ家族で試しては
報告しあいました。この家での生活は楽しく、
今でも鮮明に思い出します。
家は、便利で住みやすいに
越したことはありません。私は「家」にとって
一番大事なことは、
設備の良さや見
た目のきれいさよりも、
家族と一緒に過ごす
時間だと考えています。家族の暮らしに寄り添い、
素敵な想い出を育んできた
家を長く残していきたい。家ありきでなく、
家族の話の延長に
家の話が出てくるような家を、
ご家族と地元の職人さんと共に
継承していくことが私の使命です。
あなたは、何のために仕事をしていますか?
あなたは、どんな未来を創りたいですか?
あなたは、どんな思いを持って
仕事をしていますか?