強みを活かし高付加価値を生み出す町工場
1位づくり戦略コンサルティング
研修会社 NNAの藤原です。
先日、あきない道場の皆さんと一緒に
東大阪にある株式会社永田製作所様の
工場を視察させて頂きました。
ここ永田製作所は、
1959年会社設立、従業員30名
熱処理後の仕上げ加工を得意とする
丸棒専門の金属加工会社です。

永田社長による会社紹介
精度が重視される案件が
次々と寄せられています。
生産管理表には、受注している案件が
ビッチリ!

壁に貼られた生産管理表
その日必要な材料を、契約している
近隣の材料屋さんが毎朝納入!

ネットワークを生かした材料管理
作業の進捗管理は、一目で分かり、
誰でも簡単に更新できるよう
タッチパネル式

誰でも分かる進捗管理
永田製作所では、多品種・小ロットから
大量生産まで対応しておられます。
大手企業からの量産品の発注も多く、
自動機を24時間稼動しても追いつかない程

第2工場の自動機は24時間稼動

本社工場
機械を越える精度を実現するのも
いかに工数を短縮するかも
職人の技!

高精度を実現する職人の技
製造現場に多くの女性の姿があります。

女性パートさんも活躍!
不良がでないよう検査をしながら
黙々と作業をしておられます。
根気を要する仕事です。

職人さんが指導
加工済みの製品は、熟練した作業員による
全数検査を実施

製品は全数検査
自分たちでは当たり前と思っていた
加工方法や全数検査に在庫管理
実は、お客さまからしたら
当たり前ではありませんでした。
見学に来られた方が
どこに興味を持たれるのか?
どんな質問をされるのか?
そういったことから、
お客様の課題を知ったり、
自社の価値を発見することが
できていると永田社長は言います。
お客様の課題を解決する
職人の技術
熟練作業員の技能
差別化は、人の力が実現するのだと
感じました。
工場見学参加者の感想
今回、工場見学に参加した皆さんは、
どこに興味を持たれたのでしょうか?
感想文の一部をご紹介いたします。
焼き入れ、部品の切削加工という強みを元に
他の材質(SUS)の引き合いも増えている点、
HP等での強みを生かしたアピール方法等、
色々と勉強になりました。
最終的に工場見学に来て頂き、
そこでいかにお客様の困り事、
興味のあるところをうまく聞き出し、
その解決策を提示する点、仕組みが
永田さんのすごい部分だと思いました。
手作りの作業が原点。
機械がモノを作るが、しかし職人の経験と
感触が良い製品を作り出す。
レバー一つの調整は職人の手作業であった。
臨場感溢れた工場見学ができた。
ありがとうございます。
生産の工程管理と製本の品質管理が
しっかり出来ていた。
業種は異なるが、自社に持ち帰りたいです。
永田さんの強み
(地の利、仕入れ、品質チェック)があり
全自動のキカイだけではできない
完成品になっているのだということが、
分かりました。
焼き入れ後の仕上げ加工で、
職人技が使われていると分かった。
やっぱり、自動キカイだけで出来ない
ワザがあるのですね。
自社の強みを知って活かす!
とても勉強になりました。
ありがとうございました。
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