100年続く老舗の経営方法と成功戦略について
blogに書いた。
こんにちは!
1位づくり戦略コンサルタント
佐藤元相
です。
今日のテーマは、
ランチェスター戦略成功事例_
創業100年の老舗に学ぶ弱者の経営戦略
です。
東京都中央区の築地市場に
大正元年創業の老舗インドカレー店
中栄がある。
店はカウンター席のみで、
市場で働く人たちが中心客層となっている。
客層が必然的に絞られている。
この店は私のお気に入りのひとつで、
東京出張のときの
ウォーキングコースに、
この店がある。
先日、カレーを食べているとき、
隣の人が大将に話しかけた。
「うちは毎日の仕入れが大変だよ。
朝からずっとおばんざいの仕込みをしていて、
毎日が忙しくて仕方がない。
バタバタしているわりに儲からん」と
小さなはさみで福神漬けを
カレーライスの上に運びながら言った。
おばんざいの店は、野菜や肉料理、
魚料理に豆料理、海藻や乾物などの多品目を
取りそろえているという。
その話に大将は
「うちは仕入れといっても2週間に1度だけ。
いつも決まったものばかりだから楽ですわ」と
お客のコップに水を足しながら笑って言った。
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客が多いわりに、大将は余裕で、
客との会話を楽しんでいる。
客との距離感が近い。
カレー店はやや甘口のビーフカレーと
やや辛口の印度カレー、ハヤシライスの3種類のみ。
取り扱いメニューが絞られている。
中栄はこのスタイルで100年以上もの間、
のれんを守ってきた老舗である。
また、この「やや辛口のカレー」と
「やや甘口のカレー」の「やや」には、
中ほどに栄えればいいという屋号への
思いと同じ印象を感じさてくれる。
中栄という屋号に込められた経営への思いとは
大正元年(1912年)東京日本橋で創業。
大正12年の関東大震災の後、築地に移転現在に至る。
中栄という屋号には中ほどに栄えれば良い。
中栄の経営理念
欲を掻かずまじめな商いをしなさいという
初代の経営理念が込められている。
伝統製法、昔ながらの変わらぬ味、
廉価、それにせっかちな江戸っ子を
お待たせしない提供のスピード、
大食漢の河岸の男衆を満足させる
ボリューム等々。
この中栄イズムは創業百年経った現在でも
変わることはありません。
理念が明確である。
弱者の成功戦略!
創業当時、
何もない時代に事業を始めた経営者は、
無意識のうちに弱者の戦略を実践している。
関東大震災後の混乱期に、
あれこれと理想を言っても始まらない。
まず現実的に合理的に経営を始めた。
あれもこれもできるわけがないから、
重点主義で一つのことをやった。
お金もない。何もない。
近い所からお客をつくらざるをえなかった。
経営は自ずと弱者の戦略となっていた。
弱者の商品戦略 重点主義を貫く
100年続く老舗の経営方法から
小さな会社が永続するための
戦略を学ぶことができる。
さぁ今日はここまで
お付き合いくださり
ありがとうございます(^^)