ショックだった。
先日、倒産の9割が小さな会社という事実を知った。
東京商工リサーチで2017年飲食業の倒産状況のデータが発表がこれだ。

日本一長いアーケードのある商店街 天神橋筋
———引用—-
2017年(1-12月)の「飲食業」の倒産は
前年より約2割増になり、
3年ぶりに750件を上回った。
全体では負債1億円未満の
小・零細規模が88.7%、
全体の9割を占めた。
原因別では、1位が販売不振で
全体の8割である。
———
倒産状況のデータを確認してみると
小さなお店にとって、
人手不足による人件費の負担や
資材高騰によるコスト高なども
大きな要因として取り上げられていた。
現在の経営環境はとても
厳しいことを理解することができる。
また、休業、廃業についても
3年連続伸びていると発表も公開されていた。
さらに過去3年間のデータを調べてみると
小さなお店の倒産の割合は変わっていない。
見えていない
創業15年のある洋菓子店を訪れたとき
オーナーがこんなことを話していた。
「この地域は人の数が減って元気がないのですよ。
小学校は統合されて子どもの数も減って。
町を歩いてみてください。
古い家が多くて、若い人が
住み着いてくれるような
ところじゃない。」
洋菓子店のオーナーは自分の店が
じり貧になっているのは、
自分の周りの環境が以前と比べて
悪化しているからだと
私に訴えるように話した。
帰り道、オーナーと一緒に駅まで歩いた。
「あの建物はなんですか?」
行く先を確認すると
「あぁ、あれはファミリーレストランですよ」
1週間後に開店する予定だと教えてくれた。
国道沿いにでると住宅展示場の新しい
看板を見つけた。
オーナーは「昨年、この町で2番目に
大きな工務店の住宅展示場が
新たにできました。
競争が激しいようです。」
自分には関係ないようなそぶりで言った。
あとで、調べてみると
新しく洋菓子店が数件オープンしていた。
私はこの地域の環境は目まぐるしく
変化している。
このオーナーはこれまで
ずっと同じやり方をしていて
お客様に飽きられて、
お客様に選ばれていないことに
気づいていないのだろう。
マンネリはお客様を飽きさせてしまう。
ずっと守り続ける大切なことともあれば、
時代に合わせて変えなければならない
こともある。
順風満帆な経営なんてありえない。
しかし努力すれば小さくても
必ず前に進むことは確かである!
共に未来を信じて歩んでいこう!
2018年2月 佐藤元相 南森町オフィスにて