福岡県宗像市のエクステリア店 シャイニーガーデン 地域を宗像市に絞り業績を伸ばしている。
現在、スタッフ6名(パート含め)の会社である。
あきない道場九州サミット2017
対馬 富山 埼玉 東京 大阪全国からあきない道場生が宗像のシャイニーガーデンに集まった。
シャイニーガーデンはメデイアに紹介されるような強いライバル会社が近隣に店舗を展開しているにもかかわらず、独自の差別化戦略で自社にあう一位の市場を創り出している。
いったいどのような取り組みを行っているのか?
自宅に案内していただいた。
玄関に入ると枇杷社長は「私たちの自宅でもあり、ショールームでもあるんです」と目を細めて頷き自ら確認するように話してくれた。
なるほど。
部屋の大きな窓から外が見える。
秋の澄んだ空に葉を落とした枝が揺れている。
テーブルと椅子の置いてあるテラスの空間が、外と部屋とを繋いでいる。
ヨーロッパの絵本が目の前に広げられたような感じに映った。
それは非常識な発想だった。
自宅兼ショールームは
「お客様に予約制で案内しています」とデザイナー兼奥さんの和美さんが笑顔で言った。
続けて和美さんは「ここでお客様に、私たちがシャイニーガーデン(光り輝く庭)で暮らし、体験していること伝えています」と手を窓に向けた。
そして「今夜はホットワインを用意しています。みなさんで秋の夜を楽しんでください」と笑顔で言った。
うーん。
ストーリーがある。
イメージが広がる。
秋の夜にホットワイン。初めての体験だ。
自分自身が絵本の中に溶け込んでしまうような感覚を覚える。
弱者の差別化戦略
例えば店舗のショールームだと、商品の確認が目的であり、夢を描くと言っても、目の前のリアルな状況から、自分の空想に夢を委ねなければならず、幸せな感情まで感じることはできない。
たとえ、あったとしても、すぐさまリアルな現状に引き戻されてしまう。
この自宅兼ショールームは空想や妄想が感情も引き込んで100倍も1000倍も夢が膨らんで受け取られるだろう。
Biwa hauseは憧れhouseだ!誰かが言った。
「親しみを感じる」
「実感が持てるライフスタイルですね」
「イメージが広がる」
「本気さが伝わってくる」
視察メンバーから聞こえてきた。
社長の仕事とは!
枇杷社長は「私たちのライフスタイルに共感していただけるとお客さまと未来を築いています」と自信いっぱいに語ってくれた。
シャイニーガーデンは独自のライフスタイルを創り出すことで他者との違いを打ち出し差別化した。
差別化戦略とは他者と違う価値を創り出すことにある。
社長の仕事とは!
強いライバルとは戦わず独自の価値を創り出しお客様に選ばれる仕組みを作ることにある。
さて。
そろそろ時間だ。
Biwahauseのリビングであきない道場九州サミットがはじまる。
枇杷社長の取り組み発表からスタートだ。
プロジェクターの準備をしている私に「資料を作っていたらパワポが30枚を超えてしまいました」枇杷さんは話してくれた。
私は「忙しい中、ありがとうございます」と期待感を込めてサミットをスタートさせた。
パワポの資料を壁に投影したがシャイニーガーデンの差別化戦略はすでに始まっていたのだった。
強力なライバルがひしめく中、価格競争に陥ることなく独自の差別化戦略で業績を伸ばしている小さな会社
その1 終わり
つづく。