播州最大の山城 置塩城 戦国山城城郭石垣シリーズ③
まず最初に、山城 城郭 石垣の楽しさをblogを通じて発信しています。
先人が築いてきたその地域の文化や歴史に興味をもってもらえれば何より嬉しく思います。
また、興味をもった方の中から一人でも多くの方が紹介する町を訪れていただければより嬉しく存じます。
播州最大の山城 置塩城跡を攻略
目次
1.攻略のきっかけ
2.置塩城跡の情報は限られていた
3.ラストサムライのロケ地
4.置塩城を攻略
5.情報収集は現場で行う
6.基本情報
1.攻略のきっかけ
2017年7月17日NHK BSプレミアムで放送された
『英雄たちの選択スペシャル「まさかの応仁の乱!
もうどうにも止まらない11年戦争」』を観てこれは面白い!といろいろと調べた。

応仁の乱
守護職 赤松政則
以前に但馬国守護職で室町幕府の侍所長官を務めた
山名家が築いた有子山城を攻略したこともあり、
赤松政則の城を探した。
2.置塩城跡の情報は限られていた
国指定文化財 史跡 姫路・夢前 置塩城跡(おじおじょう)別名藤丸城
置塩城は夢前川の東側、標高370メートルの城山山頂に位置する。
規模は東西600メートル 南北400メートルあり、70以上の郭で構成される
播磨最大の山城である。
文明元年(1469年)に赤松政則が築城したとされる。
置塩城 おじおじょうと読む。
姫路の地元に聴くと「おきしお」と読んでいるという。
ちなみにパソコンで「おじお」と入力しても漢字変換にでてこない。
カーナビで名称検索しても所在地が出てこない。
播磨最大の大規模山城ながら認知度は低い。
基本情報はいつものように『近畿の名城を歩く(吉川弘文館)』から集めた。
しかし・・・どこにいけばいいのか?わからない。
『近畿の名城を歩く(吉川弘文館)』には交通アクセス
JR姫路駅下車後、新姫バス「宮置」下車、東の登山口まで徒歩10分山頂まで約50分と記されている。
車の場合、どこに車を止めればいいのか?わからない。
これまでにいろんな山城へ行ったが駐車場探しで困ることが多くあった。
地元の方に櫃蔵神社の前の河川敷に止めるといいと教えてもらった。
置塩城は中心部に直線の通路があり、
主要な屋敷曲輪がすべてこの通路に面する構造を持つ。
守護所を模した都市のような景観が作られていた。
軍事的な役割をもつ山城ではなく、守護としての威厳を確保する場の演出として創られた。
寺院などをつくる技術者によって創られた城だという。
3.ラストサムライのロケ地
近隣に書写山圓教寺がある。
書写山圓教寺は戦国時代の雰囲気を感じるところ。
映画ラストサムライや関ヶ原などのロケに使われている。
置塩城も同じようなイメージで捉えても良いのかもしれない。
今回の城攻めにで事前に集める情報に限りがあった。
いつもなら事前に資料館へ行って資料を集めたりするのだが、この地域にはそうした施設がなかった。
では!いざ出陣!
書籍とネットからの限られた情報を頼りに攻略を始めた。
史跡赤松氏城郭 置塩城 跡
室町時代の播磨守護職であった赤松氏の居城跡。
夢前川の東、標高370mの城山山頂に位置します。
播磨地域で最大の山城で、遺構は東西約600m・南北
約400mもの範囲に広がって言います。
一般的には文明元年(1469年)に赤松政則が築城したと
されていますが、近年の調査研究の結果、城が本格的に
整備されたのは16世紀後半の赤松政村・義祐・則房の
頃であることがあきらかいになりました。
なお、赤松氏は黒田官兵衛孝高が家老を務めた小寺家の
主家に当たります。その後天正年間(1573年唐1592年)には
廃城になったようです。
(置塩地区地域夢プラン実行委員会)
国史跡指定 平成10年1月30日

置塩城 登山口
4.攻略
ここからは別世界となる。

置塩城 登山口
砂利や枝が散乱している。

置塩城 進路案内 台風の影響か崩れ落ちている

置塩城 本丸まで18丁 あと9丁
ここまでくると視界が広がる

夢前の町 視界が開ける

置塩城 最初の曲輪に到達‼️

置塩城 南曲輪群

置塩城 縄張り図
画面左側が北 画面右が南

置塩城 曲輪群
曲輪の段差 高低差が大きくて急峻な角度になっている。

置塩城 南曲輪群 一段下の曲輪へ降りた。
この高低差 城郭 地形がしっかり残っている。

曲輪群の高低差がすごい

置塩城 曲輪 攻略!するぞ!

うりゃー!!!

滑る。落ちる。これは大変やぞ!

攻略じゃ!!
これが戦闘状態のときであればどうなってるのやろか!
「南曲輪」から一八丁の「茶室跡」、
そして「南西曲輪」、「大石垣」、

置塩城大石垣
「二の丸跡北曲輪群」から「二の丸跡」、「三の丸跡」、「台所跡」さらに「本丸跡」へと進めていく。

置塩城 大手口から広がる夢前のまち

置塩城 二の丸

台所曲輪 井戸跡らしきところに水がたまっている

置塩城 本丸跡
5.情報収集は現場で行う
二の丸を探索しているときに偶然女性グループに出会った。
「地元の方ですか?」と話しかけると
「はい。地元なんですが全然この山のことはしらなくて、
地域のNpoの方にこの城のお話を聞いて登ってきたんです」と冊子を見せてくれた。
「これはすごいですね」と興奮して観ている私に
「2部あるのであげますよ」と笑顔でプレゼントしてくれた。

置塩城 ガイドブック
「いいんですか・・・嬉しい」
ありがたい!
山ガールとツーショット

置塩山城で出会った山ガール
書籍にもネットもなかった情報が手に入った。
どこから攻略すればいいのか。
スズメバチの巣があるから危険とか。
いろんなことを教えてもらった。
人と交流することでいろんな情報が手に入る。
「情報は現場にあり!」
現場に行くからこそわかることがある。
6.基本情報
城の名前 置塩城(おじお城)
石垣 積み方 不明 切り岸 曲輪を補強するものとして積まれている
城主 赤松政則以後 五代の居城
場所 アクセス 中国自動車道福崎インターチェンジ降りて 県道67号線 宮置まで。
大阪から車で約2時間
比高 250メートル
難易度 中級 トレッキングシューズ必須
トイレ 駐車場にあり
コンビニ 国道沿いに数件あり
駐車場 櫃蔵神社前の河川敷が無料駐車場になっている
温泉 ニューサンピア姫路ゆめさき 露天風呂あり。500円

ニューサンピア姫路 ゆめさき
塩田温泉 の旅館
2時までなら日帰り入浴可能らしい。

塩田温泉