NHK大河ドラマ 「おんな城主 直虎」
国の経済が破綻しかけて直虎は窮地に陥いっていた。
打ち出した策に、家来の賛同は得られず、
村人・農民の裏切りにあう。
そのとき。。
直虎は言った。
今の井伊には金もなければ人もおらぬ。
このままでは先細るばかりじゃ!
新しいやり方が必要なのじゃ!
まさに、競争条件の不利な小さな会社に通づる。
ただし、むやみやたらと新しいことをやればいいわけではない。
こんなことがあった。
ずいぶん前に、ある経営者から相談を受けた。
その会社は法人を相手にした通信関係のビジネスだった。
営業エリアは近畿2府4県だという。
私は「スタッフは何人ですか?」と聞いた。この範囲だと100名は超えているだろうと思った。
通信会社の経営者は「正社員、パート含めて12名です」と指を折りながら数を確認して言った。
業績が悪い。
何をやってもうまくいかない。
資金繰りに困っている。
なんとかする方法はないのか!
経営者は現状を話しながらヒートアップしていった。
このままでは先細りするどころか、会社はやばい。
残念だが、一発ホームランで大逆転は無い。
目先の売上は追うな!
従来と違ったやり方(戦術)それ以前に、社長の考え方(戦略)を変えなければならない。
広域営業から局地営業へ
少ない人数で広い地域に取引先が分散していると、訪問のための移動時間、納品の移動時間、メンテナンスの移動時間が多くなり、利益性が低下して業績は不振になる。
このような状況だと、バタバタしているわりに業績は悪化して、資金繰りが悪くなり首が回らなくなる。
経営規模は小さいのに営業地域を広くすると、移動時間が多くなる。さらに訪問回数の減少やメンテナンス対応の不備などが発生して販売力は分散して低下する。
経営には原理原則がある。
原理原則に沿った取り組みが求められる。