古来より『錦の里』と呼ばれた
紅葉の名所 正暦寺
今回は、歴史的建造物と紅葉の
両方を楽しんできました。
3000本を超える楓が順に紅く色づき
1000株の南天が赤い実をつける。
古来より『錦の里』と呼ばれた正暦寺
正式名、菩提山龍華寿院正暦寺は、
JR・近鉄奈良駅から
バスで20分程の山間にありました。
ちょうど訪れたこの日が、
本尊薬師如来倚像を一般公開の
最終日でした!
正暦寺は、
平安時代の正暦3年(992年)に、
一条天皇の勅命を受けて
藤原兼家の子、兼俊僧正によって
創建された寺院です。
菩提山 真言宗 正暦寺
創建当初は、86坊の堂塔伽藍が
建ち並ぶ大寺院だったそうです。
道案内をしておられた方に
当時は山全体が宗教都市だったのでは
ないかなと教えていただきました。
今、紅葉しているのは、葉が小さな
古木なんですよ。
その前は、もう少し大きめの葉や、
色々な種類が順に紅葉していくから、
長い間、楽しめるんですよ。
と教えていただき、落ち葉を拾うと
2センチもないような、小さな楓が
しっかりと紅く染まっていました。
山間に鎮守様の影向石(ようごういし)が
祀られていました。
さて、大寺院に発展した正暦寺ですが、
平安時代末期に焼き討ちによって
荒廃してしまいます。
その後、長い年月をかけ再興されますが
戦国時代に、またも焼き討ちによって、
壊滅的な被害を受けます。
それでも、復興を果たし、江戸時代初頭には
三重塔もある巨大な伽藍を持つまでに
再復興しますが、こんどは火災によって
大幅に衰退し影響力も落ちていきました。
現在では、本堂、福寿院、
坊舎跡に残る石垣のみとなっています。
そうは言っても、延々と続く石垣によって
当時の重々しく立派な姿が想像できました。
まるで、戦う山城のようでした。
川の底にも石が敷き詰めてありました。
蔵のような建物もありました。
国の重要文化財に指定されている
福寿院を拝観しました。
県指定重要文化財の孔雀明王像、
京狩野3代目 狩野永納筆の襖絵、
借景庭園や護摩堂など
時間を忘れるほど素晴らしかったです。
福寿院も本堂も撮影禁止となっていて
写真を残さなかったのは残念ですが
理由を尋ねると納得しました。
景色を撮影するために、
他の人邪魔に思い喧嘩になったり、
寝転んでカメラをかまえたり、
三脚で建造物に傷をつけたり、
断りもなく人を撮影して、
SNSにアップしたり…
文化財を守るためにも、
気持ちよく拝観するためにも
撮影禁止になって良かったです。
ただ、それなら、素晴らしい景色や
様々な文化財をポストカードにして
販売してくれたら嬉しいなと思いました。
御朱印を、いただきました!
正暦寺は、
日本清酒発祥の地でもあります。
境内を流れる川の清流の清水を用いて
菩提泉という銘柄の清酒が日本で初めて
醸造されたと伝えられているそうです。
到着した時から気になっていたのが
「正暦寺のお土産に柿えくぼ」という看板。
早速、お店に入ってみました。
景色も素敵でした。
柿えくぼは、天理の平種無し柿を
丸ごと使った和菓子です。
ゆずの皮、くるみの実、あんず、
干しぶどう、栗などを、干し柿で
巻いたものでした。
無添加のお菓子だそうです。
店主さんが、一番人気は「栗」、
次は「クルミ」か「柚子」とおっしゃるので
栗とクルミを買って帰りました。
素材の風味、自然な甘さで
美味しくいただきました!
この記事を書いた人

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内勤営業育成専門コンサルタント
リピート客を増やす仕組みづくり講座(顧客維持講座)講師
メンタルラボ メンター
出身:島根県安来市
趣味:バレーボール・伝統的建造物群保存地区巡り♪
大阪商工会議所、組合、企業でにてパソコン講座の講師を5年経験。
企画・コンテンツ制作を担当したHPがNCネットワークのHPコンテストで最優秀賞を受賞。
勉強会、講演、研修運営全般をサポート。
SKYWの仕組みを作り実践。
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