ONE TEAM(ワンチーム)
を目指すため、100年続く
町工場の社長が
取り組んでいること
大阪の町工場で
職人をしていた経験を持つ
1位づくり戦略コンサルタント
佐藤元相(もとし)です。
先日のことです。
「社員のやる気を高めるために
どんな取り組みをすればいいのか?」
ある経営者から質問がありました。
町工場で働く人のやり甲斐を高める方法について
こちらでもblogを書いています。
やる気や働きがいを感じて
働いてもらうにはさまざまな
取り組みがあります。
本日は、三好キカイ株式会社
三好公一社長の取り組みは
とても興味深いものですので、
事例で紹介します。
三好キカイはユニバーサルジョイントという
産業用設備の生産材に特化した町工場です。
三好キカイ本社
創業は1918年(大正7年)で、
本社は兵庫県川西市です。
現在、従業員数は約60名。

ユニバーサルジョイント
特定分野で業界占有率1位を確保する
モノづくり企業です。
三好キカイは2018年、
創業100年を迎えました。
三好社長は、100周年を記念して
会社広報をより強化しようと
社長が自らコラムを書き始めました。
コラムは「三好通信」といいます。
三好社長が日々感じたことや
体験したことの中から、特に印象に残った
出来事をA4用紙
お取引先やお得意さま、また友人、
新しく御縁が繋がった
毎月三好通信をお届けています。
社員のやる気が高まる
2019年2月号に、三好社長は
スタッフのこ
を書くことにしました。
テーマは改善提案です。
毎月、現場の改善提案を提出してくれる
スタッフのことを取り上げました。
三好キカイでは、現場の改善提案を
提出者に対して一件につき、
100円の報奨金
現在、改善提案は違う仕組みとなり、
報奨金の制度はなくなりました。
しかし、あるスタッフは報奨金制度が
無くなっても、ずっと改善提案を会社に
提出し続けていました。
三好社長は、そのスタッフの行動に
関心を持ちました。
「なぜ継続して現場の改善提案を
出しているのか?」
「あなたの思っていることや気持ち、
取
取材をお願いしました。
取材内容をまとめ、
三好通信を配信しました。
コラムの内容はこちら
●● 改善活動 ●●●
三好キカイ代表取締役の
三好公一(みよし まさかず)です。今年からQCサークル活動を
はじめました。
準備段階として
改善意識を高めるために
ちょっとした改善を表彰する
プチ改善提案制度を
3年続けていました。3年間1位を取り続けたのが
包装の上岡葉子さん。
多いときは半年で60件以上の
プチ改善を出してくれ
たこともありました。そこで上岡葉子さんに
改善についての思いを
取材し聞いてみました。「改善をはじめたきっかけは自分が
ミスをして他人に迷惑を
かけたくないという思いからでした。早くすることは大切だけど
雑ではダメだし、ミスがあってもダメ。いつも意識するように作業場に
「より早く より美しく より正確に」
という標語をはっています。お金をかけずに効果的には
どうすればいいか?
と常に考えています。改善をして最大の成果が出たときは
すごく嬉しくて、常に新しい改善を
考えています。プチ改善を考えている姿をみて
家族も応援してくれていて
三好キカイの成長と共に
私も成長しています。ずっと先の日になりますが
この日々が自分の誇りと
自信に繋がると思っています。」
と教えてくれました。取材を通じて上岡さんの人への
思いやりや会社への想いを知り
「良いスタッフに恵まれているなぁ」
と感じると共に三好キカイはもっと
良くなっていくと確信しました。今後も取材を続けてがんばっている
スタッフを紹介します。
三好社長は、スタッフの話に耳を傾け
話をメモをとり原稿を仕上げました。
通信を配信した後日のことです。
取材を受けたスタッフから社長へ
LINEでメッセージ
社長がアプリを開くと、
「社長、わたしは三好キカイで働いて
28年が過ぎました。
これま
働くやりがいを感じたことはあ
とメッセージが送られてきたと言います。
社員がイキイキと働ける環境づくりは、
「相手を認めること」
「評価すること」
「希望をもって働ける文化を育む」
ことです。
つまりリーダーとは、希望を与える人です。
やり甲斐をもって働ける職場は、
補助金なんかでつくることはできない!
社長が創るのです。
小さな会社は
ONE TEAM(ワンチーム)です。
結束力を高めて厳しい環境の中、
戦わなければなりません。
そのため、社長の仕事は、結束力を高め
未来に希望がもてるように、
全力で役立つことです。
他人任せにしない。
社長が一人ひとりに関心を持ち、
社員に向きあわなければ何も変わらない。
町工場には誇れるものがたくさんあるが
1番の誇りは現場で働く人たちだ!
一人ひとりに光を当てる。
社長がヒーローを創り出す!
がんばれ三好キカイ!
私は、日本のモノづくりを
支えていきたい!
さぁ今日はここまで!
私の経験や知識、考えが、
あなたの人生に少しでも
影響を与えることがあるのであれば
これほど嬉しいことはありません。
本日も、お付き合いくださり
ありがとうございます。