小さなお店が町を元気にする!
本州最南端にnagi(ナギ)という
パン屋さんがあります。
和歌山県串本町は本州最南端の町で、
人口はおよそ1万60000人。
黒潮の海と山に囲まれた街は
あたたかい気候で、
人はおおらかでのんびりしており、
ゆっくりと時間の流れる
昭和の風情か残る小さな町です。
年々、町の人口は減っていますが、
帰省の人、釣りをする人、
タイビングをする人、
海水浴にやってくるファミリー、
観光にやってくる団体など含め、
ざっと年間140万人の人が
この地域にやってくるといいます。
大阪出身の山本シェフは、
奥さんの生まれ育った町、串本大島で、
平成19年にパン屋さんを開業しました。
本州最南端のパン屋さんです。
どんな店作りを目指しているのか?
山本シェフに聞きました。
「私たちはパンを作り販売していますが、
お客さまに提供しているのは、
パンだけではありません。
この地域の環境を全て味わう
ことができるのがnagiなのです。
nagiの1番のこだわりは、この地域なのです。
ここに来ないと味わえない!
カダラに優しいパンにしたいと、
たまご、野菜、果物などの素材は
この地域のみのを最大限に使い
無添加で焼いています。
さらに、パンの素材のおいしさ、
味わいはもちろんですが、
心が癒され人が憩う店作りにと、
店舗も自然木の紀州材を
ふんだんに使いました。
オープンテラスをつくり
テーブルとイスを用意しました。
ベンチに座って空を眺めるのも
おいしさの一つです。
吸い込む空気や鳥のさえずりなど、
食べる前から美味しいと
感じる環境がnagiにあるのです。
田舎なのでスペースは十分にあります。
私たちは
「五感+空間を味わえるパン屋さん」
を目指しています。
お客様に焼きたてパンを
楽しんでもらいたい!
私は地元の
こだわりパン屋さんからはじめて、
本格的な釜ピザも
手掛けるようになりました。
現在、さらにカフェを併設して、
お客さまに焼きたてのパンをその場で
楽しんでもらう場所をつくりました。
将来はこの丘の上に海を見ながら
ゆったりとくつろげる
宿泊施設をつくりたい!
本州最南端に泊まって、
朝は小鳥のさえずりで起きる。
南の青い海と空に囲まれて
焼きたてパンを食べられるなんて
素敵でしょ。
私たちのような小さなお店が
成長していくことで、
この地域に貢献することができると
私は確信しています」
最後に山本シェフは
願望を語ってくれました。
願望とは、あなたがどのような
店作りをしたいのか?
未来を思い描くことです。
心が躍るような楽しい場面、
イキイキとお店で働くスタッフの姿、
お客さまや地域の人たちの溢れる笑顔、
「こうありたい!」と思う
未来を描いてみましょう。
願望は、
ミッション、ビジョン、パッションの
3つの思いを掛けあわせると
分かりやすいと思います。
都会ではできない店をつくる!
インターネットで
「本州最南端のパン屋さん」と検索すると
いくつものSNSでnagiが紹介されています。
お店は話題になり
たくさんの人が訪れています。
お客様が宣伝部長になってくれて
いることがよく分かります。
人は自分の気に入ったモノや
美味しいモノがあれば、
仲間に伝えたいと思うもの。
SNSで発信された情報は
全国へ拡散されています。