今日は母の日。
いまごろ孫に囲まれて
笑顔でいっぱいやろなぁ。
さて、もうしばらく私の人生を
振り返りたいと想います。
どうぞお付き合いください。
今日のテーマは
もう一度受けてみたい授業がある
です。
中学校で一番好きな科目が音楽でした。
私は細川先生の授業がとても楽しみでした。
細川先生は青春ドラマに出てくるような
熱い人でした。
授業に音楽の教科書はありません。
多分、教科書はあったと思いますが、
細川先生の授業では
一度も使いませんでした。
授業はとにかく歌うことに徹していました。
音楽室に入ると、歌詞の書いた模造紙が
黒板に貼ってありました。
始業のチャイムがなると先生がピアノを
弾きながら挨拶をし歌い始めるのです。
先生はいつも片手でピアノを弾き、
片手はオーケストラの指揮者のように
動いていました。
歌は感覚で覚えていました。
先生が一小節歌えば、
「ハイ!」
といって私たちが同じように歌うのです。
先生の歌うリズムを
真似て覚えていきました。
大きな声を出して歌うときは
とても気持ちが良くて、
スッキリしました。
そんな細川先生が
一番大切にしていたことは、
歌が作られたストーリーでした。
そのときの時代背景や作者の気持ちを
先生はとても大切にしていました。
ある時のことです。
「お前たち、ちょっと想像してほしい。
或る日突然、ここから見える生駒山から
向こう側の土地が外国になってしまったら
どうする?
お前たちの家族の誰かが、
用があって山の向こうにいたとする。
それがある日、ある瞬間から
山を境に線引きされて、
違う国になってしまう。
その日からもう二度と会えなくなる。
そんなことがあっていいか?
信じられるか?
そんなことがあったんだぞ。
隣の国で。」
話が終わると先生はピアノを
弾き始めました。
奏でるメロディーはとても優しく
心に響きました。
リムジン河という南北分断の悲劇を
テーマにした歌でした。
先日、主演沢尻エリカ
映画「パッチギ」(井筒和幸監督)を観て
知りましたが、この当時、リムジン河の歌は
ラジオで放送禁止となっていました。
中学校で公に歌うことも許されて
いなかったと思います。
それでも先生は信念を持って私たちに
伝えたかったのでしょう。
時代が変わっても変わらないモノがある。
「愛」や「想い」
大切なモノはすべてカタチがない。
先生は音楽を通して私たちに
大切なことを教えてくれました。
音楽の授業はいつも「愛」で
満ちていました。
今でも当時の授業は鮮明に
想い出すことができます。
できることなら
もう一度、
先生の授業を受けてみたい!
心からそう想っています。
私は先生の影響をとても
強く受けていると感じています。
じつは、私、研修で話す時、
細川先生になりきっている。
音楽と経営戦略、伝える内容は違っても
伝えたい想いは同じです。
リムジン河の歌
リムジン河水清く
静かに流れ行き
鳥は川よぎたり
自由に飛び交うよ
南の故郷へなぜに帰れぬ
リムジン河水清く
答えておくれ
ザ・フォーク・クルセイダーズの
イムジン河
歌詞は少し違いますが興味があれば
美しいメロディーを聴いてみてください。
ザ・フォーク・クルセイダーズの
イムジン河を1968年
レコード会社は「政治的配慮」から
突如発売中止を決定しました。
すでに13万枚が出荷され、
うち3万枚が未回収に終わったようです。
ウィキペディア(Wikipedia)より
では今日はそろそろこの辺で
終わりにします。
私の経験や知識、考えが、
あなたの人生に少しでも
影響を与えることがあるのであれば
これほど嬉しいことはありません。
本日も、お付き合いくださり
ありがとうございます。