こんにちは!
1位づくり戦略コンサルタント
佐藤元相です。
令和で最初のGWも今日が最終日です。
この機会を活かし私の過去の体験を
振り返り書き始めました。
私の体験が誰か1人でも、
勇気づけることができたのなら
これほど嬉しいことはありません。
前号は
「働くことで得られる本当のこと」
でした。
寿司屋のアルバイト経験から学んだ
「生き方」について書きました。
さて、もうしばらく私の人生を
振り返りたいと想います。
どうぞお付き合いください
今日のテーマは
お母ちゃんが
おかあちゃんでよかったです。
寿司屋のアルバイトで
桶の回収をして気づいたことがありました。
(アルバイトの話は前号を確認いただけると
繋がりがよく分かると思います)
近所の井上さんの家は、
大きな門構えの家でした。
玄関先に紙袋が置いてありました。
中には寿司桶が入っていて、
綺麗に洗ってありました。
「山海寿司でーす。
桶を引き取りに来ましたー」と
玄関先で声を上げると、
おばあさんが出てきて
「お正月からえらいわね。
これはお年玉」
と言って
私の手を取り500円を
包み込んでくれました。
そのとき、おばあさんは
私の手を観て
「しもやけでカサカサやないか、
がんばりや」
と励ましたくれました。
おばあさんは
柔らかくてあったかい手をしていました。
次に路地裏にあるアパートの前に
自転車を止め階段を登りました。
玄関先に桶が置いてありました。
二段に重なった桶を手に取り
下の桶の中を見ると
コメ粒がカチカチ
になってこびりついてありました。
わずかに残ったショウガの上には
吸い終わったタバコがねじこまれてあり、
「これは大変や」と思いながら桶を
自転車に積んで店へ戻りました。
自転車から桶を降ろして、
洗い場に持っていくと、
井上さんの家で引き取った桶は
ピカピカでもう洗わなくても
いいくらいでした。
しばらくして、私の誕生日の日に、
母が寿司を注文してくれていました。
テーブルの上に置かれた寿司桶をみると、
巻き寿司がいっぱいに入っていました。
母は桶から巻き寿司を一つひとつ
取り出して、皿の上にのせました。
「はい!げんちゃん お誕生日おめでとう」
母のくれたお皿には巻き寿司が
ピラミッドのようになっていました。
それをみてケーキのようだと思いました。
次の日の朝、
うちのアパートの下駄箱の上に
桶が置いてありました。
「どうしたんやろか?」
中をのぞいてみると
桶は綺麗に洗ってありました。
そのとき感じました。
うちの家は、食べることにも困るような
状況だったけれど、
母の心はお金持ちの家の人と同じくらい
豊かなんだと思いました。
今のうちは貧しいかもしれない。
だけど、
「これから先の暮らしはきっとよくなる」
と私の胸の中は小さな希望で
晴れやかになりました。
「お母ちゃんがおかあちゃんでよかった」
となんだか誇らしげに思った朝でした。
さぁ、
今日はそろそろ終わりにします。
追伸、先日、母の誕生日のお祝いに
道頓堀へいきました。
私が顔出し看板を見つけて
「ほらっお決まりやろ」と
母に言うと
「なんでやねんなぁ」と
自分から率先して
看板の裏に行きました(^^)
顔出し看板から
顔を出した母の笑顔をみたときに、
なんとも言えない幸せを感じました。
ずっと笑顔であって欲しい。
もっと人生を楽しんで欲しい。
シャッターを押しながら想いました。
私の経験や知識、考えが、
あなたの人生に少しでも
影響を与えることがあるのであれば
これほど嬉しいことはありません。
本日も、お付き合いくださり
ありがとうございます。