こんにちは
1位づくり戦略コンサルタント
佐藤元相です。
前号は「父の自転車と茶色に革靴」でした。
ある方から
「なぜ佐藤さんが茶色の革靴を
履いているのかよく分かりました」と
コメントを頂きました。
バレちゃいました(^^)
さて、もうしばらく私の人生を
振り返りたいと想います。
どうぞお付き合いください。
今日のテーマは
「新聞配達で学んだ大切なこと」
です。
小学5年生の時に新聞配達の
アルバイトを始めました。
毎朝4時、
最初の仕事はチラシ紙入れ作業です。
配達所のおじさんは
「新聞にチラシ入れるには、
叩くようにして紙をつまんで
新聞に差し込んだらええよ」
手本を見せてくれました。
とても早技でした。
自分にできるのか?
無理だと思いました。
ところが・・・
毎日マネをして続けていると、
時間とともに慣れていきました。
しばらく日が過ぎたある時、
おじさんが
「一緒に配達に周ってみるか」と
少し小さな自転車を用意してくれました。
年上のお兄さん(先輩)
が教えてくれました。
「ええか。まずは道を覚えることからやで。
どこを通ったかをしっかり
頭に叩き込むんやで」
「次に配達先の家の名前を覚える。
牛乳ボックスとか郵便受け、犬や花壇など、
玄関に置いてあるものを記録しときや」
こうして一週間ほど経過した時、
「じゃ次はひとりでやってみ」と
チラシの紙入れ作業から新聞配達を
任されました。
ひとりの配達は「間違えたらどうしよう」と
不安でいっぱいでした。
名簿とメモを確認しながら配達を
しました。
にもかかわらず、最後にスポニチが
1部あまってしまいました。
配達所に戻るとスポニチのお客さんから
連絡があったようです。
先輩がご迷惑を掛けた御宅へ
届けてくれていました。
先輩に
「すみませんでした」と謝ると
「みんなやってるよ」と笑って
許してくれました。
後になって、配達所のおじさんから
「あいつ(先輩)、スポニチのお客さんから
けっこう怒られたらしいぞ」
と聞き、
申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
ある日、朝になって急にお腹が痛くなり
配達を休んでしまいました。
そのため、おじさんが私の代わりに
配達をしてくれました。
自分が休むと誰かに迷惑をかけてしまう。
新聞の配達は強い責任感が必要でした。
また、冬の雨の日は、手が濡れて、
冷たくなって思うようにカラダが
動きませんでした。
だからといって休むことはできません。
新聞を濡らしてはいけないこともあり、
いつものように郵便受けにスッと
新聞が入らなくて困りました。
雨の日も風の日も、
休むことなく同じ時間に新聞を配達する。
毎日続けていくことが
どれほど大変なことなのか
身をもって教えてもらった体験です。
若い頃、しんどいな、休みたいなと思った時
新聞配達の体験が私を支えてくれました。
先日、このことを思い出して、
当時の新聞配達所を訪れると、
ガレージシャッターの並ぶ
駐車場になっていました。
近所の方から「廃業した」と聞きました。
もし、タイムマシンがあるのなら、
一番に新聞配達所のおじさんや
先輩のところへ飛んでゆき、
この時の体験がどれほど私の人生に
活かされたのか、感謝の言葉を伝えたい。
いただいたお金は
大切に使い無くなりました。
しかし、それ以上に積み重ねた体験は
今もずっと活かされています。
当時の与えられた環境は
厳しいものでしたが、
今はとても有難く感じています。
私は小さな会社をより元気にするため 仕事をしています。 研修で取り組みを話している時、 いつも新聞配達所のおじさんや 先輩が笑顔で見守ってくれていると 感じています。
さて、今日もそろそろこの辺で
終わりにします。
私の経験や知識、考えが、
あなたの人生に少しでも
影響を与えることがあるのであれば
これほど嬉しいことはありません。
本日も、お付き合いくださり
ありがとうございます。