驚きのお宝が近年発見された!
こんにちは!
1位づくり戦略 NNAの藤原です。
三重県の松阪で
松阪牛の牛丼を堪能し、陣羽織を着たあと、
旧長谷川邸に行ってきました。

国の重要文化財 旧長谷川邸
ここは、松阪屈指の豪商、
長谷川治郎兵衛家の本宅
屋号は「丹波屋」
江戸時代の木綿問屋です。
長谷川家は、いち早く江戸に進出し、
成功をおさめたとのこと。
江戸の賑わいを見せる大伝馬町界隈を
描いた作品「東都大伝馬街繁栄之図」に
丹波屋も描かれています。
繁栄ぶりが伺えます!

東都大伝馬街(とうとおおてんまがい)繁栄之図
当時の江戸の町には「伊勢屋」を始め、
「越後屋」「丹波屋」など伊勢商人の店が
軒を連ねていたようです。
長谷川家は、長い歴史の中で、
隣接地の買収と増築を
繰り返してきました。
そのため、近世から近代にかけての
商家建築の移り変わりを追うことができます。
とにかく広いです!
敷地4688,40㎡、
9棟の建物、庭園、
そして約23,000点に及ぶ資料が
2013年4月、松阪市に寄贈されました。

庭には石燈籠
伽藍石、織部灯篭、鞍馬石
この3つがあると格式が高いそうです。

伽藍石

鞍馬石

織部灯篭
蔵の数の多さにも驚きました。
表蔵、土蔵4棟、最も古い大蔵、
米蔵、新蔵、西蔵・・・
蔵の中から千両箱が見つかり、
油紙に包まれた状態の
大判・小判、昔の金貨、銀貨が
多数発見され話題になったようです。

大判金・小判金
大判に書かれている文字は当時のまま。
にかわと墨を混ぜて書くと消えないそうです。
蔵の中を見せていただきました。
オレンジ色の扉を開けると
白い扉がありました。
白い扉を横にスライドさせると、
鍵付きのドアが出てきました。
厳重です。
本物の千両箱を見たことがありますか?
私は、初めて見ました。

千両箱
蓋は2枚に分かれていて、
それぞれに一文字が書かれており
同じ文字を合わせて
蓋をするようになっていました。

紀州藩の御用文書箱
長谷川家では、建物群だけではなく、
創業以来大切に保管されてきた
商業資料、古文書、蔵書類、
商業関係の諸道具、生活用具などが
良好な状態で保存されているそうです。
江戸時代、江戸、大坂、京都に
店を持った伊勢国出身の商人。
彼らは、画期的なアイデアで
商売を成功させたそうです。
松坂商人がその中心をなしたと知りました。
松阪の繁栄に欠かせなかった木綿。
伊勢の綿がいちばんといわれるほど、
伊勢木綿は良質で、藍の先染め糸を使った
様々な縞柄が発展していったそうです。
当時、江戸では倹約令により、
華美な絹の着物が堂々と着られなくなり、
遠くから見ると無地にも見える
藍染の縞柄模様が大流行しました。
発展につながったもうひとつの要因は、
三都市の文化や政治、経済の最新情報を
いち早く手に入れられたこと。
また、伊勢参りに向かう人々から
諸国の情報を手に入れられたこと。
更に、趣味や教養を高めるため、
一流の文化人と交流したそうです。
それでも、生活は大変質素で
徹底した倹約で知られています。
そして、商売は堅実。
長谷川治郎兵衛(はせがわじろべえ)も
伊勢商人の伝統を重んじて、
堅実・倹約を旨とする商売に励んだそうです。
伊勢商人の豪商長谷川邸の探訪にて
いつの時代も変わらない
商いの成功哲学を学びました。
最期にもう一つ!
これ、何かわかりますか?
蔵の入り口横に斜めに付けられた細長い木
両側に付いています。
実はここに、板を差し込みます。
これは、ネズミの侵入を防ぐための
「ネズミ返し」です。
これで、蔵の中に保存された物を
ネズミから守っていたのですね。
伊勢商人の豪商 長谷川邸を探訪。
代々続く商家の暮らしを体感しました。
この記事を書いた人

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SKYWアドバイザー
リピート客を増やす仕組みづくり講座講師
出身:島根県安来市
趣味:バレーボール・伝統的建造物群保存地区巡り♪
大阪商工会議所、組合、企業でにてパソコン講座の講師を5年経験。
企画・コンテンツ制作を担当したHPがNCネットワークのHPコンテストで最優秀賞を受賞。
勉強会、講演、研修運営全般をサポート。
SKYWの仕組みを作り実践。
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